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八ヶ岳南麓における地球温暖化現象 2009 P1 |
平成21年、近年に無い、静かな新春を迎え、昨年のアメリカ金融機関の破綻にことを発し、発展型の世界経済の終焉となり、さらには世界規模での縮小経済に移行する中において、資源小国日本は、その余波をまともにくらい、本年度中の経済活性化は難しいとまで言われる事態に陥り、地球温暖化のことも忘れがちではあるが、ここ八ヶ岳南麓においては、着実に地球温暖化は進行しており、その威力をまざまざと見せつける現象が現れ始めています。
その驚異的スピードと、その実態をここに紹介し、見ていただきたいと思います。今回は、八ヶ岳に残る積雪のようすを紹介致します。
2005年の1月と2006年5月の写真
2005.01 2006.05
2005年と2006年の年末における八ヶ岳の積雪量は、八ヶ岳南麓から見た場合は大差がなく、2006年5月の桃源郷からの写真にも、八ヶ岳の残雪はハッキリと残っているのが確認できます。
八ヶ岳南麓では、2007年の冬から積雪の異変が確認できています。
2007年の12月は、八ヶ岳に積雪が少なく、2008年1月になっても積雪は思ったほどなく、2月に入り少し快復した程度でした。
2007.12-1 2008.1
2008年12月には、昨年の積雪量よりもさらに少なくなり、主峰赤岳の山腹の岩肌が露出するまで積雪量が少なくなりました。
2005年1月の写真と2008年12月の写真を比べてみれば、変化は一目瞭然です。
2005.01 2008.12
2009年1月になっても、積雪量には変化が見られず、少ない積雪量で推移していて、1月中期から2月に、それなりの降雪があることを期待しています。
我が家の庭先に植えてある福寿草、去年の暮れにつぼみをふくらませ開花
私が、福寿草を我が家に植えて、30年以上になるが、八ヶ岳南麓の標高900mで12月に福寿草が開花したことは無かった。
08.12福寿草A 08.12福寿草 B
例年、福寿草の開花は、1月中旬に行なわれる行事と一緒に写真を撮っていたので、昨年末の開花には驚かされた。福寿草は地下茎なので、日射量の変化はあまり関係ないように思えるので、温度変化が一番の原因と思われます。
12月の気温を確認すると、最も低かった日が1日あり、マイナス9.8度それ以外は、低くてもマイナス4度程度で、日中の最高気温日は、なんとプラスの15度にもなった日があり、平年の温度変化が壊れたような昨年の12月の気温でした。11月の気温は暖かい日が続き、畑の白菜や大根の作付けが遅れたので、収穫が出来るか心配であったが、12月の初旬まで暖かい日が続いたため、なんとか収穫が出来、たくあん漬けを行なうことができました。
1月に入っても、畑に残してある大根は、例年であれば枯れてしまうのに、緑色の葉を広げ元気にしています。(昨年はシカにやられたので網で囲いました)昨年から、畑で大根の越冬を実験しています。
2771 2772
このように、農業では良い部分と、夏場の高温により被害を受ける場合があり、温度の変化をどのように把握して、農作物の生産に反映するかが八ヶ岳南麓農業の大きなポイントになると思われます。初夏の頃の作付け作物には害虫の発生が多発し、安全な作物を作るためには、農薬を散布するよりも、防虫ネットで対応することが求められるようになり、生産コストの上昇になり、収益面では、厳しくなると思われます。八ヶ岳南麓の鳥類の変化も気になるところです。
今まで、自宅の周りには、スズメが沢山いたのですが、近年減少しています。
個体数が減ったのではなく、スズメと同じくらいの大きさの、翼に黄色い羽が混じった小鳥の集団が横行し、スズメのテリトリーを荒らしています。この集団は、警戒心が強く、住宅の周りにはあまり近付きませんので、スズメと区別することは簡単です。この集団は穀物が好物のようで、スズメとは食性が違い
麦などを栽培すると、スズメによる食害より、大規模なものになります。
防鳥ネットでスズメは防ぐことができますが、この集団は上手く防鳥ネットをかいくぐり、麦の穂をついばんで行きます。数回写真に撮影しようと試みましたが、スズメより警戒心が強いため未だ撮影できません。
今ひとつ気になっていることがあります。本年度は、河川の氷が見あたらないのです。
例年このように凍る場所では、ツララは出来るのですが、氷の出来方が違い、大きな氷の柱となり、氷壁の(写真 1934 )ようにはならず、ただのツララになっています。
当然周囲には、雪はありません。
ある程度の降雪と、寒波が1月下旬から2月にないと、八ヶ岳南麓に大きな変化が現れるのではないかと思っています。
2009.1
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