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八ヶ岳南麓における地球温暖化現象 2007.P3 8月〜12月 |
定期的に八ヶ岳南麓における地球温暖化の進捗状況をお知らせしております。
2007年の秋は不思議な秋です。天候が安定せず紅葉が山頂から下りてくるものと逆に里から上ってくるものに分かれました。
私の住んでいる海抜900m付近では、銀杏の葉は、まだ青いのに、甲府に出かけ、盆地内を走ると、銀杏の葉は黄色く紅葉し、街路樹の山ボウシも赤く紅葉しています。11月に入り、やっと紅葉が本格化した八ヶ岳中腹よりも、甲府盆地の紅葉が先行するとは不思議な感じになりました。
また、果物の柿も、甲府では葉を落としていましたが、私どの八ヶ岳南麓では11月に入り葉が落ち始めています。しかし、広葉樹の白樺や、山桜、漆は、おおむねいつもと同じように紅葉をしておりますが、その他の広葉樹はやっと紅葉の本番が訪れたところです。このまま温度が低下すると一気に紅葉が駆け下ると思われます。同時に新聞に紹介された記事と、同じ日に近くの木々を撮影したものがありますので紹介させていただきます。
(写真 016・1745・1746・1753)
地球温暖化について、八ヶ岳南麓の自然環境の変化をお知らせ致しておりますが、本年は樹木に大きな変化があらわれ、一過性のものかと思いつつ点在する生け垣や、庭先を確認すると、サツキ(皐月)やツツジに変化が大きく現れかなりの個体において、10月中旬から咲きはじめているのが確認できました。
ツツジ類の他にも、ユキヤナギでもそれらの現象が確認でき、狂い咲きの領域を超えており、明に地球温暖化の影響と思われます。
(写真 1729・1730・1731・1732・1733・1734)
11月に入り、庭先の紫ツツジに異変が発生しています。
紅葉している葉の間に数輪の花が咲いているのが確認できました。
(写真 1776・1777・1778)
私の友人に、今回の植物の狂い咲きについて尋ねたところ、温暖化の影響がまず一番に考えられ、広範囲に及んでいるので地域的現象ではないと思われる。
さらなる変化が起きているのではないか調べることが必要とのアドバイス。
友人との会話で、皐月があるのだから霜月の花として狂い咲きが季語になるかもと話題になった。
ここ海抜900m付近では、夜間の温度が10度以下になり、やっと木々が衣替えを行なっております。10年前では考えられなかった田んぼでの変化、稲刈り後の株に新芽が吹き出し、青々としているのです。10年前この現象は甲府盆地まで下らなければ見られなかった現象が、ここ八ケ岳南麓の11月に見られるのです。やっと銀杏が色付き始め、もうすぐ黄色のマントを羽織るか、マントを脱ぐか微妙な気候にみまわれています。11月に入り、夜間の気温が10度以下に連日なっている。なってそう言えば唐松が紅葉を始めている。
気温度が高かったので、紅葉が足踏みをしていたことが証明された。
(写真 1785)
これも気温が高いせいか、ルピナスが11月中旬というのに咲き誇っている。
後ろのブルーベリーが紅葉している。こんな季節感がバラバラな八ヶ岳南麓
紅葉をバックにツツジとユキヤナギ。
(写真 1793・1794・1795)
畑では、昨年と同様の害虫が発生し、無農薬野菜は大打撃を受けました。
しかし、自然も撃退方法を用意しており、ジャガイモは季節変動に合わせて害虫を自然駆除しました。
(写真 1519・1523)
秋野菜に関しては、薬剤散布が唯一の対応法となり、無農薬だったために、大根、白菜は3回も種を蒔きなおすことになり、季節とリンクしない野菜の生育状況となり生育が遅れ、このままではあまり大きくならず冬に突入しそうです。
害虫対策として、防虫ネットの使用が望まれるが、作物の生育に合わせた防虫ネットが必要になってきた。
白菜の畑が害虫の侵略により打撃を受けたが、寒さが増すごとに害虫の食害が少なくなったが、食害に遇ったものと、食害を受けなかったものでは、その差は歴然、
(写真 1840・1841・1842)
写真 1840・1841・1842 を見ていただくとおわかりになると思います。写真1840は害虫の食害最小限、1841は手前の2株が食害あり、1842は初期に食害を受けた為に、生育が極端に遅れ食害を免れたもと、食害次期と生育時期が重なり、食害を受けたもの。高冷地における病虫害対策を根本から考え直さなくては、安全な無農薬野菜の栽培を行なえないほどに地球温暖化が進行していることを今更ながにおもい知った秋野菜の収穫でした。
本年度は、山の中においてもドングの実がついていない木々が多く、これから迎える冬期の野生動物の餌不足が心配になります。春先の高温と受粉次期の低温で、昆虫の活動の活性期にズレが生じ、木の実の成長が途絶えたものもあり、クルミを除いて多くの木の実に地球温暖化の影響が見られます。
また、秋のキノコにも異変が生じており、それらの個体に腐敗菌の発生もありキノコの発生がほとんど見られない林や森があり、野生動物には厳しい冬になることが予測されます。これらのことから、八ヶ岳南麓では、シカの食欲が高まる冬場においては、人家の密集地域まで野生動物の出没が予測されますので、夜間の移動時には、シカ等との交通事故には注意しましょう。
鹿と車でぶつかっても、普通乗用車では私の知る限りでは勝ち目は自動車側になく、多くの場合、多額の修理代か買い替え費用のどちらかの選択になるようです。自動車保険に入っていても、保険の種類によっては保険金が払われませんので注意が必要です。搭乗者保証が無い保険の場合は、運転者の治療費まで実費になり当然同乗者も実費となる恐れがあります。
野生動物との交通事故は、運転者はもちろん同乗者、所有者にも厳しいのです。
八ヶ岳南麓を走る通称「八巻道路(八ヶ岳横断道路)」においては、原村から小淵沢まで間合いだと小淵沢〜大泉の間に夜間シカが出ています。注意しましょう。この次期、いつも訪ねる原村の知人宅から小淵沢まで間で、午後9時頃3回も衝突の危険にさらされました。スピードの出し過ぎは命取りになります。「カンガルーバンパーがあるから君の車で来て良かった」と助手席の友人は言うけれど、シカにぶつかったならばたまったものではない。安全運転・安全運転。
冬将軍のお出ましかと思ったならば、我が家のところは雨、我が家から少し下った長坂町で雪が舞い、我が家から上がった清里では雪、複雑な天気である。12月に入ると色々な気象現象を体験できるのが八ヶ岳南麓です。
雨、そろそろ、タイヤをスタットレスに変えなくてはと思っていたならば、我が家の上を走る泉ラインでは雪になっていました。通年ならばとっくにタイヤ交換をしているのですが、温暖化の影響で、タイヤ交換が一ヶ月以上遅れていますが、標高の高い地域にお出かけの方は、タイヤ交換をしてからお出かけください。特に夜間走行は気温の低下とともに、日陰の部分が一気に凍り付くことがありますので、走行時には地形まで考えた運転を行ないましょう。
八ヶ岳横断道路では現在、道路に沿って伐採幅を確保し、道路の凍結を防止する方法が長野県でとられております。レインボーラインでも一部見受けられます。
12月に入り、埼玉まで出かけて2日間ほどすごしてまいりましたが、関東平野に漂う低層の黒い空気層には驚かされました。周りの人に聞いてみると「そう言えば黒いわね」の返答。怖さを感じていないのです。八ヶ岳南麓の水色の空にも驚きますが、近年大気層の汚れが増加していると感じているのは私だけでしょうか?
八ヶ岳南麓では、雲海に沈む甲府盆地が近年目にすることが多くなりました。
ホームページを開設した以来年々その回数は増えています。
これも地球温暖化の影響と言っても良いのかもしれません。
2007年地球温暖化は急速にその姿を現しています。私たちが見過ごすことのできない現象を紹介しつつ、本年最後のページにこの写真を選びました。
(写真 1843)
2007.12.12
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