我が家の介護日誌 P-16
「我が身の衰えと、介護ジレンマ」
浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
私は、さしたる仕事もせず、母の介護と、自身の介護を、いかに両立させるか
日々悩みながら、少し疲れ気味の平成27年度の初夏を迎えています。
前回、紹介致しましたかと思いますが、母の食味が、投薬のために変化しており、美味しいと、うまい、が全て、視覚からの情報だと思って、いましたならば、少し違い、自分の好物に関しては、ハッキリと記憶していますが、味が濃いとか、薄いとかまでは、判断されていないことが判明致しました。
見た目が、良いと、美味しいと判断しているようで、先日も、痛んでいるが、見た目は変化が無いので、食して、夜中に「お腹が痛い」具合が悪い、目が回ると、私を起こします。
急いで駆けつけると、吐いた!!お腹が痛い、下痢をした等々・・・・・
顔色を確認するとともに、血圧、脈拍・体温を確認すると、あまり普段と差が無いので、完全の食中毒までは行かないが、痛んだ物を食したことによる、下痢だと確認。
私が駆けつけたことで、症状が落着いたので、母に聞くと、最初は、それらしきことは言わないのですが、周りを点検し、食事の痕跡を確認すると、ありました。痛んだ食材が、お皿の中に!!
母は、お弁当容器に入っている食材の一部を、少しずつ残して、取って置き
小腹の空いた時に、お茶請けとして、食していたようです。
(お弁当)
暖かくなって、常温での保存ですから、冬期は問題が無かったのですが、
暖かくなって、しかも、冬期と同じ保存をしていては、
食材も痛む訳です。
それらを、食事の合間に食べて、下痢を起こすことは、しばしばあり、
注意はしているのですが、上手に、私に分からないように残していて、
月に1〜2度ほど、私を驚かす母が、そこに居ます。
本人は、悪気は無いのですが、食べることに関しての、ことだけは確り致します。私も、嗅覚を駆使して、隠してある物を探すのですが
ガスレンジの、グリルの中に皿ごと隠してあり、カビが発生したのを見つけた時には、驚きました。臭いはすれども、姿が見えず、
火が危ないので、使用しなくなった、ガスレンジのグリルの中には驚きました。
「お弁当スタイルの食事(ワンプレート)」
けっこう、頑張って、薬との組み合わせを考えながら作っていたら、
血圧も安定して、順調に過ごして来た矢先の、続けての下痢発生で凹みました。
本人は、悪気は無いのですが、お弁当のおかずを少しずつ残し
お茶請けにする、週間は、特に夏季には危険行為なので、取り上げると
烈火の如く、怒ります。 対策として、副食の量を減らすと
足りない!! ご飯を増やすと多過ぎる。
ご飯+副食3品以上が、普段の母の要求です。
だから、こんなお弁当になります。
このくらい、副食が載っていれば、母は、ご機嫌で食事をしています。
しかし、この中から数点は、別の容器に移し、秘匿します。
時間には、厳しく、母の決めた食事時間を5分時間過ぎれば、
インターフォンで、食事の請求です。
食事しか楽しみが無い母としては、最も重要な仕事として請求しているのです。
7月に入り、暑さとともに、食事当作りも、注意をしなくてはと奮闘中。
夜の見まわり!!
7月に入ると、夜間、母がテレビや灯りを消さないで寝ることが多くなった。
本人は、寝る前、寒いと言っては、毛布を使いたがるが、夜見回ると、全部蹴飛ばして、寝ている。 小さな子どもと一緒。 歳を重ねるとは、こう言うことかと、負と思う今日この頃です。
夜間、私は頻繁に、起きるので、母の様子を確認するのは、さして苦にならないが、テレビと灯りが、大きな音と、煌煌と点いていると、不安になります。
具合でも、悪くなったのかと、思って急いで行くと、確りと眠っている母
どうやら、精神安定剤を、早い時間に飲み、寝付いてしまったようです。
特に、夜間の温度が高温の場合は、注意する必要があるので、私は、寝ぼけ眼で、数回、確認し直してから、私も、床につきます。
こんな感じなので、午前中は頭が、ぼ〜っとして、体調管理が大変です。
週2回の入浴サービスと、月2回の訪問看護を利用しているので、私の負担も少なくて済みます。この頃、母もやっと、皆さんが訪問してくれるのを楽しみに待つようになりました。時間変更などがあったならば「どうして来ない」などと、私に尋ねます。このように、色々なことに対して心配性になる母
困るのは、通院用に準備してある、保険証や通院カードを、通院数日前から準備して、持ち歩き、必要な物が、家の中で行方不明になることです。
普段からポーチに入れておくのですが、ポーチの中から出したり、ポーチそのものを行方不明にすることも。たいがい、私が探し出すのですが、最悪場合は、再発行。色々な必要品が、我が家では、母曰く『どこかに行った』です。
自分で、出したり、持ち出したとは、決して認めない!!、誰かが獲った。と言います。いつも、これで、母とトラブルになるのですが、疲れます。
高 温 対 策
7月の下旬から高温になり、夜間でも25度になってしまう状態になっています。
我が母は、薬のせいか、自律神経と感覚神経のバランスが取れておらず、気温が25度あっても寒いと言い、毛布を使用するので、何とかタオルケットにお願いした。夜中に様子を見に行くと、全て蹴りだして、パジャマで横になって寝ている。眠ってしまうと、自律神経だけになるので、温度管理を自分で無意識に行っているようです。 こんな表がネットにありましたので、紹介致します。
矢印の自分で水分を獲れない場合は、ご家族は急いで救急車で病院に向かった方が良さそうです。
高温の日々が、続くかと思うと、旧盆を過ぎると、台風のおかげか、急に温度が平年の10月並みに、まだ8月なのに夜の温度は10度代になり、急遽、母に掛布団を用意することに、
こんなに気候変動があると、何かが起こるのではないかと心配していたならば・・・・・・
『 真 夜 中 の 食 事 会 』
夜中に母が緊急用のブザーを鳴らしたような気がして、起きてみると、母の部屋に灯りがともり、何やら、がさごそ、やっている様子
急いで見に行くのだが、何せ、寝起きなもので、体が巧く動けない!!
母の所に、たどり着くと、私を見るなり、「皆いるから、早く食事を!!」と言う。
食卓の上には、なぜか、複数分の食器が用意され、真夜中に食事をしている母が、そこにいる。
どうも、夢と現実が交錯しているようす。
とりあえず、驚かしては行けないので、ゆっくりと、母の話を聞くことに!!
話を聞いているうちに、落着いたのか、現在の時間が判断できるようになるとともに、母と私しか、母の部屋に居ないことが分かり、?
※夢を見ていたのだと言うことが分かったらしい?
夢を見ながらでの行動でも、実際に食事の仕度をし、食事をしている母
食事には、お茶を欠かさない母ですから、火(ガスコンロ)を使い、暖め物と、お湯を用意している。(母の部屋が焦げ臭い)
急いで、点検すると、火にかけて、お湯を沸かしたケトルをそのまま畳の上に置いてあるのと、暖め物を焦がしているのが判り、ガスコンロや周囲を点検して、安全であることを確認して、母の話しの続きを聞き、落着かせる。
時間を確認すると、午前2時近く。
落着いたならば、『俺が惚けただな』といいながら、食事の後片付けを始める
食事の後片付けを一緒に行いながら、ゆっくりと話を聞くと、
夜中に、誰か(知人)が尋ねて来て、真っ暗な中で、灯りを探して、食事の用意をして、一緒に食事をしていたのだと言う、だから、そこに現れた私に
「皆いるから、早く食事を!!」になったようである。
話を聞き、しばらくすると、やっと落着いたようで、ベッドに横になり、寝ると言って、布団の中に潜り込む母。
いつでも、起こして良いからと、声をかけてから
母のベッドから離れる。時間は、午前二半を過ぎていた。
朝になり、食事を持って行くと「昨夜は、変な夢を見た」と話す母
真夜中の食事会のことは覚えていませんでした。
8月下旬の不思議な夜のヒトコマでした。
8月の下旬から天候がぐずつき、母の機嫌も荒れ気味です。
天候の合間を見て、気晴らしに、庭先の草いじり、その後は、腰が痛いと言って、ベッドで横たわるのと、寒いと言っては、暖房器具を欲しがるので、慌てて、用意すると、動かし方がわからない!! 温度が上がらないと言っては、設定を勝手に変えてしまうので、暖房器具も動かなくなるので、注意すると
「そう言って、親を虐めろ!!」「86才にもなれば、みんな忘れる」「お前もこの歳になれば同じになるのに、何故親を大切にしない!!」と言っては、怒ります。
母は、120歳くらいまで、生きるつもりらしいので、そうしたならば、私が、86歳になって母の介護をすることになるぞ ?
私自身は、86才まで生きることは、現状では難しいので、こまった者だ。
そうかと思うと、「早く死ねばいいと思っていのだろう」とか、「死にたくても死ねない」とか、「親をばかにして・・親不孝者」とか言っている。
たまに、訪問者があると、私の病気を肴に「こんな弱い息子を生んだ」
「小さい頃から弱かった」とか言って、自分が以下に不幸かを宣伝している
母がいる。天候がすぐれないと、思わぬところまで、私のせいにする母
この夏頃から、急に、電気を点けたままで、ベッドで、寝てしまうことが多くなり、もうすぐ10時なので、母の見回りに行って、灯りを消してきましょう。
暑い夏が、8月下旬から急激に温度低下に!!
最初は、慣れない母では有りましたが、秋の気配とともに、急激に元気に!!
私の心配をよそに、張り切って庭の草いじり
結果、腰が痛いと言って、ベッドに横たわる。・・・見ている私はハラハラ
心配のあまり、体調不良に。・・・母に、草いじりをやめるように・・・・
母・・・「お前がやらないから、私がやる」・・「何故止める」・・「おれの自由だ」
医師から止められている姿勢で作業・・結果・・・圧迫骨折悪化・・(腰痛に)・・
庭先に、顔を出した「不思議なキノコに怒りの総攻撃」の母
この2種類の庭先に生えたキノコに怒りの矛先が・・・
翌日には、残骸が芝生に転がっていました。(ノウタケ・ソウメンタケ)
私が、庭の草を苅らない理由。
8月に入り、2年間放置していた畑の草刈りをした後、突然体に現れた湿疹
草刈りをすると、必ず現れ、痒いのです。
朝起きると、ポツポツ時間とともに広がり、2時間後にはポツポツが平らに広がり、4時間後には消えて行きます。9月に入り、だいぶ症状は軽くなりましたが、衣服の擦れでも、姿を現し、草刈りどころではないのに、母の草刈り反撃です。
雨が降っていますので、安心して、原稿を書いています。
そろそろ、昼食の準備です。・・・・・・
この頃の、報道で、老人虐待が報道されているのが気になります。
特に、老人ホームの入所者に対して、介護人による虐待が問題になっており、再現ビデオや隠し撮りのビデオで、その様子が報道されていました。
ふと疑問になりました。
介護人て、身内じゃないんですよね!! 介護職に対して金銭で雇われているわけで、報酬に対して、満足して、職業人として介護にあたっているわけですよね。
報道の紹介では、家族が介護できなくて、老人ホームや、介護施設に入れているわけで、何かそこに引っかかる物を感じてしまいました。
今回、母のわがままを聞いていると、私の体に異変(湿疹)が起きるようになり、特に感じ始めたことです。
母の行動の助けに、ヘルパーさんや、訪問看護を利用して、自宅介護を行っている私から見ると、家族で面倒を看るのでは無く、第三者にあずけていて、別の世界から介護・看護対象者を見ていると見えてしまいました。
前に、施設の見学に行った時、介護・看護対象者の奇声や暴力的行動を見たことがありましたし、介護・看護対象者に少しでも接触すると、「いたい」「虐める」と発生する看護対象者がいることも、知っていてほしいのです。
職員の皆さんの話を聞く機会もあり、個々の対象者の症状により、介護・看護の方法を変えて対応しています。との回答や、実際に、複数の介護・看護対象者の食事の時に、突然、食器と食材をぶちまけ、暴れだす・それに対応する職員の方の対応方法を見る機会に遭遇し、大変な職業であることを確認致しました。看護される側は、看護や介護があたり前として甘えてしまう看護対象者もあり、リハビリを嫌う看護対象もおり、虐待をする気はなくとも、リハビリが虐待に見られることもあります。逆に、対応に追われると、放置が虐待へと普段化してしまう拘束帯の使用のこともあったので、拘束帯の使用が制限されたことも記憶にありました。
看護・介護職が、低賃金で推移している限り、この虐待問題は起きやすく、相互の(入所者家族と施設看護人)理解が無いと、人と人ですから、更なる深みに発展することになる。高齢化社会に突入している現在、数年後は、私自身が当事者になることを忘れてはいけないと考えています。
23時になりましたので、母の様子を見に行ってきます。
朝になり、ご飯を運び、食後の薬を服用していると、母が、「薬が分からない」と言うので、急いで見に行くと、前日、服用済の薬の包装をゴミ箱から拾い出し、食後に飲んだ薬の空の包装と並べて、日にちが分からない、と、既に用意済の翌日の投薬まで、広げ、日にちごとに、服用できるようにしてある、薬ケースの投薬を混ぜている母がそこに、「おらぁ〜バカになった」「薬が分からん」
なだめても、騒ぎは落着きません。唖然で、あります。
薬は、何とか、母をなだめ、元に戻しました。誤飲は無かったので安心です。
母の話を要約すると、花壇にしているところの草が気になり、私に草を取り除き、そこに畑を作れ、と言うことだったらしいのです。(理由は不明)
畑は、作らない!!と言うと「色々言って、そうやっておれを虐めろ」「早く死ねばいいと思っている」「簡単には、死にたくても死ねない」と言って
ベッドに潜り込み、ふて寝の母の姿がそこにある。 ? ? ? ・・・・
薬を肴にした、母の奇妙な行動・・・そうか今日は天気がよい・・・・
外に出たいのだ。
これが高齢者の介護であることは、分かっているのですが、疲れます。
天候が安定したので、母に庭に出て、日光浴をするように言うと、「腰が痛い」
「歩けない」?・うん・? いつも、私が2階から見ていると、私が外にいないことを確認して、草いじりをしているのに、私と一緒に庭を歩く時には
「腰が痛い」「歩けない」と言うので、花壇に珍しい花が咲いているので
少し歩いて、見ればと誘導。やっと、花のところまで来ると、座り込む母
私が見ていない時には、素早く動くのに、私と一緒なら手を取らないと、歩くのがやっとと思う程の、危うい足取り、不思議な光景があります。
通院で、母の手を取り、歩くと、前よりも、足下が不安定になって来た母がいる。
この頃、母の食事に変化が見られ、量が多いと言って、ご飯を減らすようにと、要求するので、量を減らすと、量の多い時と同じように、必ず、少量を別の容器に隠しておき、お茶請けにしている。それと、食事の際に、食べ物を口からこぼすことが多くなったのと、口もとを汚していることが多くなって来ている。
86歳を過ぎて、急に行動半径が、小さくなって来た母と、
〜 気力を失いかけている私がいる。
つづく