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我が家の介護日誌 第十ニ章


浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男

 本年は、春先に少し遠出をする仕事があり、前もって、母の看護体制を整え、留守にする3日間の安全確保をしながら、体調管理に注意をして、過ごし、雪の残る我が家を後にして、空の旅
富士の上を
通過して
目的地へ

着いたところでは
菜の花が咲いており
日本列島の長さにびっくり。


全ての予定を終了して、帰宅すると、我が家の庭角の日陰にはまだ残雪がありました。  

帰宅して、数日経った頃



ここしばらく、母が、自宅室内での活動では物足りなくなったのか、季節が春になり、農作業の開始を私に尋ねることが多くなりました。
何故か?、・・・・・・・・・・答えは簡単。
毎日家の回りの田圃や畑で農機具が動き、田畑に人影が
『何故我が家は、まだ始まらないのか』です。
南出の仕事を終えて帰宅後、私の体調が、気温の急激な変化について行けず、下腹が急に緊張して、排尿に不便をきたすので、外へ出るのを控えていた矢先の、母からの苦情です。
畑には、亡き父が植えた
シャクヤクが、今年は花を
咲かせました。
訪問看護士による
筋力低下の防止にと、畑までの
散歩がきっかけか?



陽気が暖かくなると共に、母の活動も活発になり、思いもよらぬ行動に。
昨年、やり残した、敷地内にある家庭菜園の畑を耕すパフォーマンスを、私が休んでいると、大きな音を立てて知らせます。
たまらず、母を止めに入ると、すごい『けんまく(ぎょうそう)』で、私に対して、「お前がやらないから、年老いた渡しがやる」と怒鳴ります。
母は、背骨の一部を部分切除しているので、骨折の危険があるので、作業を強引に止めさせたところ、怒りが収まらず、道具を放り出し家の中に。
仕方なく、続けて残りの作業をやることに、それを見ていた母は、満足した様子で、おとなしく家の中から見学。・・・・突然の農作業の結果は、体調を崩し、出血、あわてて、通院して、検査を受けることに、幸い、検査結果は、問題無しで、急激な作業は、控えた方が良さそうです。
通常の、農作業は、本年は2週間送らせて、始めることにしました。
暖かくなると、母の活動は活発になり、入浴介護の都度確認できます。
母が、入浴した後の浴槽を見ると、浴槽の底に沈殿物
確認してみると、土です。 浴槽の底が黒ずむのがハッキリと分かります。
母に、入浴後の浴槽の状態を説明すると『足が悪いから土もつくさ』です。
母の手足の爪を切ると、爪の間には大量の土が挟まっています。


『土いじりは、程々に』と行ったときの母の言葉は、ものすごい反論


例により、『おまえが、やらないから、年老いた私がやるのだ!!!!』です。


これには、さすがに、凹みます。 爪の剥離が起きているのに、私に隠れての土いじりを止めない母、せめて、手袋をと言うことしか出来ません。
親子だから、これで済んでいるのですが。
 ・・・・・・疲れます。精神的に。

◎ ボランティアで体慣らしを



地域活性化の事業展開を考えて、郷土の埋蔵資源を散策中に見つけた景色。
こちらの写真の中央に見えている
白い山、
北杜市、明野町より
中央アルプスを見ることができるんですよ。


調子いいぞ。


拡大すると



遠くに うっすらと 絶好の条件で見ることができました
少し、動きすぎたかな?、こんな乱調子なので、
この頃、農作業の合間に時々、本業で私が留守をすると、母が※※
『家の中においてあった、お金がなくなった』
と、たびたび、私に言うことがあり、すごい形相で私を睨みます。
母に、呼ばれ、家の中に入ると、ここに隠しておいたお金がなくなった!!
誰か、家に入った・部屋に居たけど気が付かなかった・おまえしかいない!!
と言うので、「警察を呼ぼう」と、言うと、身内の恥をさらす必要はない!!
と言い、また私を睨みます。
農作業と、本業で、家を留守にする度に、『お金が無くなった』騒動の勃発です。
(まいった。また始まった)

(そんな時、心おちつく景色です)
母の兄弟にも相談して、暇があったら、話し相手に尋ねてほしいとお願いをして、月に一度くらいは、尋ねていただくと、不思議と『お金騒動』はなりを潜めました。夏になり、娘が帰郷して、楽しく過ごして、帰った時には何事も無く済みました。   そんなヒトコマでの会話


孫たちは、朝早く、ひまわり畑に
母は、『私をおいてどこに行ってきたのだ』朝ご飯は、どうするのだと
尋ねます。
これでは嫌われます。
孫に、お小遣いでもあげれば
良い おばぁ〜ちゃんで居れるのに


そんなこんながあり、妹家族が帰るまでは、怒濤のごとく、
毎日のスケジュールをこなし、おばあちゃんの相手をしていたのは
ひ孫が一番でしたが、口うるさく言うので、ひ孫にも飽きられるしまつ。
皆が帰ると、台風が通り過ぎたみたいに、静かな日々に。
平穏は、突如この言葉で破られた。
翌週には、又『お金を全部盗まれた』、あそこと、あそこに、入れておいたのにと、こんどは、金額まではっきりと、そのような現金を持っていたとは知りませんでした。
犯人は、息子だと、 お前しかいない!!。
今年は、特に泥棒扱いが、多いので疲れます。
早々、妹に連絡して、疲れた愚痴を聞いてもらうと共に
母の対応を、考え、とりあえず、距離をおくようにすることに。
母の体調も、安定していたので、自分の身の回りのことは、入浴、移動、買物、通院、以外は、母自身が出来るようにして、見守ることにしました。

私の心は、この写真と同じです。



せっかく丹誠込めて、作った作物を
一夜にして、荒らして行く
野生動物。
野生動物には、対策を取ることは出来ますが、母の行動に柵を作って
閉じ込めることは出来ません。
皆さんに相談すると、
歳と共に、ひどくなると教えていただきました。
泥棒扱いは、結局、秋の仕事納めからもつづき、私の心は晴れません。

晴れていれば、綺麗な紅葉が広がっているのですが
こんな事が続き、疲れはてて、いると、突然母が
お金があった、『お金を預金してくれ』と言うので、驚いて
母のもとに行くと、『頭がおかしくなっている』お金を持っていると怖い!!
そう言えば、先日、叔母夫婦が尋ねてきていたので、諭されたかと思いつつ
母の言いつけ通りに、渡された金額を預金して、通帳を見せると安心したのか
おちつきましたが、不思議でした。
この頃から、私の体に異変が発生しました。
完全のストレスからの異変です。
あまりにも、急激の体調変化です。
母に、さとられぬように、平常心で。

しかし、これもつかの間、またまた私が泥棒にされてしまいます。
今度は、保険証と病院の患者カードと診察券
母が、美容室に行っているわずかな時間、母の外出時には私がまだ家におり
私が畑に行き、野菜を持って帰宅し、外出の準備をしていると母が帰宅
母の帰宅を確認して、仕事に出かけて、仕事を終え帰宅すると
『泥棒が入った』との騒ぎ、おまえが何処に隠した!!です。
自分で、移して、忘れてしまい、息子を、またまた泥棒扱いです。
今年は、春から年末まで、母からは、泥棒扱いをされ、疲れました。
些細なことでも、母が、私に食って掛かります。(喧嘩を仕掛けます)
母を諭すのですが、全て私が悪いことになります。
『早く死ねば、いいと思っているだろう』が、このごろの母の口癖です。
ストレスが溜まります。
介護の気持ちが、折れてしまいそうになります。
そんな時には、こんな歌、心をいやしてくれます。


http://www.youtube.com/watch?v=vYJDjC7ptNY

歳が明けたならば、妹を呼び、
母の話し相手になってもらうことにして、2013年の介護日誌を
締めくくることに致しましょう。

第13章へ つづく