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| 伍長日記(八雲神社 | 逸見神社) - 1・2・3・4・5 - | |||||||
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伍長日記・2006.2007 逸見神社.八ヶ岳神社 二年参り・初詣 道祖神祭 |
平成18年12月31日 午後11時より 年越祭
平成19年 1月 1日 午前0時30分より 歳旦祭
神社氏子総代・谷戸組関係者一同、各組の伍長が一堂に集まり祭典が行われました。
祭典にさいして、12月31日午後1時より氏子総代、神楽氏一同、基組で境内の清掃と、年越祭・歳旦祭の準備が行なわれました。
基組(もてい組)は、年間を通して神社の清掃管理と祭典時の清掃やかたずけに参加し、1年交代で各組を巡ります。
また、神社には氏子の他に、谷戸地区の各組が組織する谷戸組があり、現在では、氏子と谷戸地区各組が組織する谷戸組も一同に祭事をとりおこなう。
聞くところによると、各組の編成は古くから存在し、人口が増えるに従い組数が増えて行き、昭和30年代が最も組組織が活躍したようです。現在は、人口の減少とともに、各組とも高齢化が進んでおり、祭事への影響が心配されます。
そのような中で、準備は基組の皆さんや神楽氏・氏子総代等の手で、境内に散らばる落ち葉や、小枝を片付け、掃き清められます。
(写真962・968)二年参りや、初詣に備え、二カ所に薪が用意され参拝者を迎えます。
参拝者を清めるための泉の用意が、本年度は大変で、竜の口が凍結してしまい水を引くのに、氏子総代さんがバーナーで凍った部分を溶かして無事開通。
(写真963)ここ、逸見神社では近年参拝者の増加にともない、夜神楽を舞い、初詣客をもてなすようになり、極寒の世界での神楽となりますので、神楽殿を幕で包み、神楽氏と楽士への寒さ対策と致しますが、それにしても寒い。
(写真967)新年を迎える用意が整い、静かに祭事の時間を待つこととなりました。
午後10時半を過ぎると、境内に用意された薪に火がつけられ、社務所にて、初詣に来られた方々に、ふるまわれる、お神酒やみかんと、厄よけのお守り、お札、破魔矢の用意が整えられて行きます。午後11時から神社本殿にて、年越祭の神事が開始されます。
関係者一同が揃ったところで、本年の労苦を語らいながら、神事が開始されます。基組は本殿の神殿部ではなく、一段下の畳の間にて神事に参加致します。
(写真971・972)関係者一同の清めのお祓いを、氏子総代、谷戸組、基組と受けて、祭事が始まります。
(写真973・974)神官による祝詞があげられ、神事は関係者一同の玉串奉納で神事は終了致します。
(写真975・976・977・978・979・)この頃になると、神殿の外には、午前零時から初詣参りをする人々が集まりだします。初詣の方は、午前零時とともに参拝をはじめますが、二年参りをする方々は、家をでる時が本年で、家に帰り着いた時が新年であれば、二年参りをしたことになるとも言われております。
(写真987・985)この時間帯には、初詣にはまだ早いので、皆さんたき火にあたりながら、夜神楽を楽しむことができますが、とても寒い時間帯です。
(写真984・983・982)午前零時の頃には、境内に人垣が、でき、零時同時に初詣が始まります。
(写真988・990・991)午前零時半より、歳旦祭が開始され、年越祭と同じ順序で祭事は進みますが、新年の初詣に来られている方々は、ここでお祓いを受けることができます。
午前零時半から午前1時の間にお祓いが外に向けて行なわれますので、時間帯が合えば、お祓いを受けることができます。この間、外の神楽殿では、神楽が奉納されております。神事が終了すると、神楽も終了致します。
新年の神事も、お祓いから始まり、祝詞、玉串の奉納とつづき、最後に基組の代表による玉串の奉納で終了致します。
(写真989・981・992・993・994)正月を神社で迎えた各組伍長は、新年のお札をいただき、帰路につきます。
各地区ごとに行なわれる新年の御礼会時に、新年のお札を配布して正月を迎えることになります。
道祖神祭 2007.01.14
(小正月行事)道祖神は、各地域に点在しており、私どもの区内にも二カ所祭られておりますが、私どもは、となりの区の道祖神の組に入っており、歴史を振り返ると、私どもの組は、昭和になり作られた組で、基になる組から戸数が増えることにより独立して、現在に至っていることが、持ち回りの書類から確認できました。
道祖神祭は、基組の進行で行なわれ、今回、私は客人伍長として神事に参加致しました。
神事は、基組が用意致しました祭壇
(写真1005・1006)祭壇に子孫繁栄を祈り神主の神事進行により行なわれ、参加者全員が神官によりお祓いを受け
(写真1007)玉串の奉納、参加者全員での拝礼を行ない、神官による祝詞の奉納、
(写真1008)そのあとに道祖神のいわれ等を御聞きして、祭典を終了致しました。
祭典終了後、基組主催の「なおらい」があり、出席者全員にお神酒が振る舞われました。自動車で来ている方は、お茶をいただき祭典を終了致しました。
道祖神の御神体は、男性を現す物になっておりますが、元々は男女を現し、子孫繁栄を願う対象として祭られたと効いております。
(写真1009)御神体は男根を表しておりますが、男根の御神体について実に興味深い話を聞く機会があり、その経緯から、不妊治療に対する医療水準の高さに驚かされ、現代の科学医療がやっと解明した生命の誕生の中で、受精卵の子宮定着条件を満たす一因を、どのようにして、先人は知り得たのか驚かされました。
「道祖神を各地区に祭り、子孫繁栄を願ってきた我々の先人たちは、今の社会を見たならば、生命を大切にしない現状を嘆き悲しむことでしょう」
人命の誕生には、多くの条件が重なり、誕生致しますが、受精卵が子宮に定着するには、子宮の温度が高温時には定着しにくいことが解りかけています。
人とは別に、卵生のハ虫類の中には、卵がふ化する環境の温度により、雄雌が入れ替わり、環境の変化に対応するようになっております。
人間は、動物世界において、食料の確保を知恵でカバーできるようになってから、いつでも、子孫を残すことが可能になりましたが、他の動物はそれぞれ、子育てに適した時期に合わせて、子孫を増やす行動をしてまいりましたが、人間が、餌を与えることで、人間と同じように時期に関係無く子孫を増やす行動が、餌付けをした動物で見られるようになったとの報告もあります。
話が逸れましたので戻します。
道祖神の御神体が、時折居なくなることがあり、古老に尋ねたところ、子孫繁栄のために、子供が授かりたい女性は、御神体をふところに抱き、子供が授かったならば、元に戻すのが、習わしだから、御神体がお出かけになっていても何ら心配は無いとのことでした。また、結婚、出産時には、道祖神に感謝をし、お酒を奉納して、子孫繁栄を願うのだと教えていただきました。
母体の体温調節により、赤ちゃんを授かる助けをする道祖神、昔の人の知恵の高さを勉強でき、子孫繁栄を願う知恵や、生命の誕生に努力してきた先人に感謝して、道祖神祭の紹介を終了致します。
伍長日記
2007.01.14
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