お茶タイム P-55

「薪ストーブの驚き」(両親が残してくれた母屋リホーム)

 亡き両親が残してくれた母屋は、昭和の建物。

年月を経て、だいぶ痛んできていた。両親を送ってから、点検と見直しをしたところ、床の痛みが酷く、主だった4部屋と押し入れの床が朽ち果てかけていた。
点検の結果、取り壊すか、治すか、の選択となり、残すのに、名乗りを上げてくれた人たち(甥等)の意見を尊重して、改修することになった。

床下が土のため、湿気と蟻で各部屋の床材が痛んでいた。(🐜 蟻ん子 め!! )

  (床下をコンクリートに)

跡継ぎの条件・・・管理してあげるから、それなりに修理しておいて!!

 今後、使用に際して、維持経費が係らぬように、治せる所は、全て治して、観光シーズンに来ても、草取り等の管理作業が、できるだけ無いようにして!!
結果、一階の全部屋の床下から床まで湿気対策で改装し、それに伴い、水廻りの全面改修と全てのサッシを入れ替え、防犯対策として雨戸等の設置となり、改修工事なのに、新築工事と同等の出費となり、懐に隙間風以上の風が吹いた。🌪

趣味についての悪い癖

 何故か、薪ストーブに興味を持ち、この最だから設置いたしました。持ち山があるので、薪には困らないとの安易な考えから。
(この時は、燃料である薪の確保は、山に行けば有る・・脳内天気✨)

薪ストーブ 心地よい炎の踊り

こんな感じで、使用し始めました。  寸胴は乾燥対策

大切なもの ◎お掃除セット(煙突掃除用具・各種箒)絶対必要 !!

11月から翌年の3月末まで、本格的に使用して、分かったこと!!

  • 薪の移動時に沢山の木屑が、移動順序よく播き散ること。
  • 薪の着火には、文明の力、カセットボンベ・トーチを使用(楽チン)
  • 薪の燃焼後にできた灰は、各週でストーブから排出
    (静かに処理しないと、部屋中に拡散する。掃除で出た灰は畑に散布)
  • 煙突掃除は、3週間を目安に行いました。
    (煙突掃除時には、煤の取り出し口、付近の床等には、広くシートを敷いて、         

 空気の流れが起きにくい状態で掃除をしないと、あらゆる場所に煤が付着す

 るので、注意が必要・掃除機大活躍)

  • 火力の強い薪を使用するときには、ストーブ周りの壁等の温度上昇に注意
  • 火傷等には、注意が必要で、子供がいる場合は安全対策を十分に!!
  • 室内の空気を循環させる空調器具必要。

薪の消費量と外気温

1日の薪の消費量・・・1日中暖房

外気温が、マイナス5度以下になると朝から晩まで燃やし続けるので、この薪の量で、2日分になります。朝起きて、すぐに火入れして、部屋が温まったならば、薪の燃やし方を変えて、寒くなったならば、薪の量を増やしながら、火力調節しても、寒いと、これくらい2日ほどで燃やします。

 用意した薪の量・・・1シーズン分と思ったなら2ヶ月分

この様に、窓枠下まで5間(9m)の間に、高さ120㎝の薪を奥から表の室外機のところまで並べて、燃やし始めたのが、11月の中頃の寒い日。12月〜1月中旬で燃やし尽くし、2回目の薪を窓下一杯に用意したのに、3月末には燃やし尽くしました。

写真は1月の初めの様子。 (3月末には全て燃やしつくした)

 外気温がマイナスになり薪の消費は鰻登り、マイナス日になると、1日で窓の高さまである薪の塔を燃やし、薪の束にすると5束ほど、近くで売られている薪束、一束700円から計算すると、真冬日は1日で1700〜3500円を消費することになり、一月末から2月中はマイナス日が連日続き、150束ほどを消費、真冬日が続く約30日間で約150束、金額も10万円以上になり、薪を購入していたならば、大変なことになり、計算してビックリです。

前年までの灯油代と比較して見ると、経済効果は全く期待せず、山から持ってきた薪を、ただでストーブに使っている。 ただの自己満足でしかないと!!

でも、エヤコンや石油ヒーター等との暖かさとを比べて、大きな違いにも気付かされました。部屋が暖まると部屋全体から温められている感覚。

兎にも角にも、体が過ごし易く、部屋が暖まれば、楽チンなのです。

この体の、楽チンの空気感、最高の贅沢感です。

 薪は、自宅の山から、暇を見て、一冬分、軽トラで約5台分切り出すので、自己労力と、チェーンソーの燃料代と軽トラの燃料代と薪割りの体力だけで済んだことにします。(筋肉痛と腰痛に注意)

薪割り、これ、結構疲れるものです。

母屋にあった古い斧を使い始め、当初は、体力維持のためと、薪割りを簡単に考えていましたが、これが思っていた以上に大変で、新しく薪割り用の斧を購入して薪割りが、かなり楽になりましたが、年寄りにはキツイ!!

(歳とると薪割りキツイので、大きいものは親戚の薪割り機、借りました)

◎ご近所さんの、皆さんから聞く話で「山から切り出した、約1mの薪用の材木や椎茸原木等を道路近くで保管すると、無くなる」(昼食を摂りに自宅に戻っている間くらいで)この理由に、納得することになったのは、薪の商品価値、ひと束650円〜750円極めて高いためでした。

 我が家の山には、赤松の倒木があり、この処理に頭を悩ませていました。
今回、この倒木対策として、火力の強い赤松等に対応した薪ストーブの導入を決定しました。カラ松や松等のヤニの多い木材(火力高い)は、普通の薪ストーブでは、燃焼中に急激に温度が上昇しすぎて、温度コントロールが難しく、ストーブ自体の寿命も短くなり火災の危険性もあり、松や唐松は薪として不向きですとの烙印のため、道路近くに保管しても無くなりませんでした。

 我が家の薪ストーブは、薪を選ばず燃やす事ができるので、自宅の山にある松の倒木処理にはもってこいで、倒木の有効活用をしています。
我が家の山から、切り出した薪用の木材、樹齢約30年・樹高約20m以上で直径が10〜40cmの倒木を約50cmでカットして家に運びます。
一冬越してみて、冬の薪の必要量がおおよそ判明、倒木焼却本数、約15本。
これにより、どの位の山林伐採量が必要か判明しました。(1坪に1本計算)
伐採面積で約50㎡。坪計算で15坪の面積に生えている樹齢30年の樹木を燃やし尽くしたわけです。安定した薪を得るためには、伐採計画が必要になります。
毎年15坪×樹齢30年で約450坪(約1490㎡)の山林が必要になります。

  山持ちの自宅で良かった。 薪ストーブ、一歩間違えば、森林破壊。

春の一コマ 

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