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施設紹介

浅川第2太陽光発電所、浅川太陽光発電所


 ふりそそぐ太陽の光、さわやかに山々をわたる風、風にそよぐ緑、緑から湧き出る泉そして、日本の象徴とも言える富士山を南正面に拝した八ヶ岳高原。そこに広がる台地に私どもの研究施設 浅川第2太陽光発電所(出力12kw)、大友第2太陽光発電所(出力12kw)があります。

この写真に、写しだされている施設は、2つの施設が写しだされています。
2つの施設は設置者各個人の管理下で、それぞれの実験が進行しています。
実験内容は、一箇所で、どのくらいの電気を作り出せるか、又、実用性は?
家庭用と事業用の電気では、系統連系運転上どんな違いがあるか?
もちろん、安全性は? などについて実証研究を進めています。
大まかに説明しますと、家庭用(一般電灯)と、事業用(動力)に分かれています。

 このホームページは、浅川第2太陽光発電所のシステムを利用して、家庭用(一般電灯)の太陽光発電でどのくらいの発電が可能か、その実用性、実力、経済性は、などの実証研究を行い、その結果を掲載します。

施設設備紹介   1.太陽電池   2.インバーター から成り立っています。

1.太陽電池・・・・太陽の光を電気に変える
          太陽から地球に降り そそぐ光の約10分の1が
          太陽電池により直流の電気に変わる。

 

2.インバータ・・・直流の電気を交流の電気に変える
          太陽光発電のかなめになる部分
          浅川策2太陽光発電所の研究テーマに成っている

 


1.太陽電池

ここの実験場で使用している太陽電池の大きさや、形は、異なりますが全部で365枚あり、国内だけでなく海外の物まで使用しています。

太陽電池メーカー各社を紹介いたします。

シーメンス・・・・144枚(SP75、M55)単結晶 アメリカ
ソーラレツクス・・・96枚(   MSX64)多結晶 アメリカ
昭和シェル・・・・・95枚(GT155、GT172、H6510)
京セラ・・・・・・・21枚(52W、54W、製造から約20年)
大同ホクサン・・・・・8枚(HP40、製造から約20年)
シャープ・・・・・・・1枚(NTlOl、製造から約20年)

各太陽電池を写真で紹介いたしますとともに、技術的な部分も含めて

20年間での太陽電池製造の進歩も見ていただきます。
写真によりその進歩と先人の努力、考え方、ひらめきなどに注目してみましよう。

 

太陽電池の進歩(太陽電池の寿命は20年?)

ここ八ヶ岳南麓実験場には、製造後20年以上経っている太陽電池が30数枚あります。ちまたで言われている太陽電池の寿命20年を超え尚且つ、正確に作動し、性能低下もほとんど見られず、発電を行っています。太陽電池は、製造過程で、不良品でないかぎりは、10年や20年は軽く発電をすることを、ここ八ヶ岳南麓実験場で証明しています。

京セラ、大同ホクサン、シャープ、の三社の製品は20年間の使用に耐え発電を続けています。(当時の研究者の技術レベルの高さがしのばれます)

三社の製品で、もし、20年を耐えることが出来ない物が、現在販売されているとしたならば、20年以上使用可能な太陽電池をつくりあげた先人に対してどのように説明することができましょう。

20年先まで見透視て経営戦略を考えた諸先輩に対して、物があふれている現在の生活につかって満足している、現経営陣の怠慢とおごりであり、物作りの基本を忘れ、会社自身を衰退し株主に損害を与えることになるばかりでなく、消費者を愚弄し、消費者をだましているとしか思えません。

(この様なことは、三社には無いと思いますが?)

 

 

新しいものには、リスクはありますが、販売会社は消費者に、不良品でなく、完成品を受け渡す義務があります。


太陽電池の進歩

太陽電池の進歩を見るには、太陽電池1枚(セル)の大きさを比べていただくと良く分かります。製造過程が現在も変わらない、単結晶の太陽電池で比較しましょう。製造方法の多少の違いはありますが1セルの大きさで判断しますと20年前の大同ホクサン(写真1)、シャープ(写真2)の単結晶電池とシーメンスSP−75(写真3)で比較しますとSP−75の1セルの大きさが約1.5倍以上大きくなっています。写真で確認しますと良く分かります。    (比較1.2.3.写真)

実際の大きさ確認の為にタバコを置きました。比べて見てください。

大きなセルを造るには、技術的に多くの問題を解決し、商品として量産出来るまでには長い時間がかかってるのです。

 

 

ここで、太陽電池の種類を紹介致します。

太陽電池の基となるシリコン(Sl)の結晶状態から大きく次ぎの様な分類になります。

単結晶(当実験場に置いては、シーメンスSP75、シーメンスM55、大 同 ホ ク サ ン HP40、 シ ャ ー プ NTlOl、昭和シェルGT155、GT172)の単結晶グループと多結晶(京セラ、ソーラレックスMSX64、昭和シェルH6510)の多結晶グループの2つに分かれます。

この、2グループのほかには、本来の結晶構造から結晶自体を変化させたアモルフアス太陽電池や、厚さ自体を変化させた薄膜と進化を続けています。さらに、酸化皮膜太陽電池、金属酸化物太陽電池、バイオ太陽電池、など、多種にわたり開発されています。

 

性能
現時点では、どれが良いかでは無く、太陽電池の性能や特性、用途に合わせて使用を決定したらば良い結果が得られます。
 

太陽の光からどのくらいの電気を起こせるのか?

現在使用している、太陽電池では地表1m2に降りそそぐ太陽の光のエネルギーの10分の1程度を電気に変えているのが現状です。光から電気に変換する変換効率が実験段階ですが14%〜18%の物が試作されているようです。これからの、太陽電池には、光から電気への変換効率を高めることが求められています。


太陽電池の紹介

上2列:昭和シェルGT155(83.5W)単結晶

下1列:大同ホクサンHP40(40W)8枚
    単結晶、丸形 製造後20年経過

下1列:シャープNTlOl(40W)1枚
    単結晶、丸形 製造後20年経過

上2列、昭和シェルGT155(83.5W)単結晶

下1列、右から、大同ホクサンHP40(40W)2枚
    中央、右 シャープNTlOl(40W)

中央、左 京セラ(54W)多結晶
     製造後20年経過

左から、昭和シェルGL172(109W)2枚

上2列、昭和シェルGT155(83.5W)

下1列、昭和シェルGL172(106W)
    単結晶

上2列、昭和シェルGT155(83.5W)
    昭和シェルH6510(50W)
   (ゴールド 多結晶)

下1列、昭和シェルGL172(106W)
    昭和シェルGT155(83.5W)

上2列、昭和シェルH6510(50W)
    (ゴールド 多結晶)

下1列、昭和シェルGT155(83.5W)
    後方、八ヶ岳

上1列、昭和シェルH6510(50W)
   (上半分着色なし、下ゴールド着色)

下1列、シーメンスM55(55W)単結晶

上2列、昭和シェルH6510(50W)
    上段ゴールド着色、中段半身のみ

下1列、シーメンスM55(55W)単結晶
    後方、八ヶ岳

3列、シーメンスSP75(75W)
   単結晶、後方、八ヶ岳 

読売新聞1998年10月21日掲載 

3列、ソーラレツクスMSX64(64W)
   多結晶
   後方、八ヶ岳

4列、シーメンスM55(55W)
   単結晶
   後方、八ヶ岳 

4台、京セラ(52W)
   多結晶

4台、京セラ(52W)
   多結晶

以上のようなラインナップで太陽電池が設置されています。
ここに設置した太陽竜池だけでなく、市販されている物については手に入りしだい系統連係し発電テストを行います。

 

 

 

 

2、次ぎに、頭脳であり心臓部でもあるインバータを紹介致します。

写真で紹介致しましたインバータは、私共の考え方を取り入れ、多くの特長と、5年間のデータからさらなる成長をするようにプログラムされています。また、太陽電池、同様、各社のインバータもテスト出来るように必要の設備が設置されており運用をまちわびております。

 

ホームページには、これらのシステムの発電状況や発電結果をお知らせ致します。

このホームページを開くことによりこれらの結果を知ることができます。  1999年9月28日系統達系、午後14時より運転開始


浅川第2太陽光発電所 1999年?2024年 発電終了まで。

浅川第2太陽光発電所は、農地での太陽光発電の可能性と、農地での太陽光発電システム利用、及び、太陽光発電所の運営方法を将来に向けての、実証試験を実際の圃場を利用し太陽光発電を執り行いながら、最適環境を創り出すことを目的として、運営してまいりました。 しかし、 2024年10月突然の発電停止に至り、原因究明を行ったところ、野生動物による配線ケーブル破損が判明し、修理を施しましたが、度重なる破損で、主要配線であるトランス配線や制御基盤まで影響を受け、2025年2月火災危険があるとして、発電停止と受電停止作業を行い、太陽光発電所としての25年間の発電を終了いたしました。

当初の目的は、
@ 一般家庭配線網(単相3線式)において、太陽光発電時の最適発電環境を探り出し、野外環境において、安価な設置方法で発電し、発電した電気を農業施設に給電利用し、余剰電力を電力会社に売電する。
A 農地で太陽光発電を行うにあたり、農地法との整合制を確立すること。
B 農地での太陽光発電からの収入により、農業経営基盤の安定化を図り、魅力ある農業経営を目指すこと。
以上が主要研究目的として掲げました。

研究結果

@ の目的は、圃場の形態から短期設置、(使用期間約20年を想定)と、短期撤去での設置方法として、単管パイプを利用した設置方法を選択し、耐久性と太陽電池の信頼性を確認しつつ、中山間地域農地に適した出力約20kWが将来、農機具の電動化に適した出力であることが窺い知れた。
A 農地法との協議については、町村農政、県農政、国農水省との協議を2000年から順次行い、その都度、書籍「現代農業」に進捗状況等を投稿し、国との交渉については、直接出向ました。仲介役に国会議員に協議の場を設定していただきました。農水省に対しては、担当部署、関係各位に協議の場を設定していただき、農地での太陽光発電の必要性を2007年まで説明させていただき、農地での太陽光発電の道筋を検討していただきました。
2007年以降、農水省の中において、検討がなされ、現在の太陽電池の下で農業を行う形が許可になっていった。 B こちらについては、再生エネルギーの利用が国策で進められ、電力買取制度の実施とともに、太陽光発電が主目的的な考え方が主流になり、農業との共存共栄で、相互に補完し合う考え方は、なかなか理解されず現在に至っている。

以上が、25年間に渡り、農地・圃場を利用した太陽光発電所での、主だった実証実験結果です。

総論

単相三線(一般配線)電力網には、太陽光発電所の出力が15kWを超える当たりから、送電抵抗が大きく、制御が難しくなります。三相三線が適していることが確認できました。 25年間を振り返ると、当初、住宅用太陽光発電の導入計画(1989年から始まり)、1994年住宅用太陽光発電補助金政策制定活動、自宅での発電開始、1997年農地での太陽光発電を計画、1999年農地で、太陽光発電開始してから26余り、現在では、新築住宅には、殆どに太陽光発電設備や蓄電池システムが備え付けられる時代となっています。
時代の変革には、20年から25年かかると言っていた先輩方のことばを思い出しました。

浅川第2太陽光発電所

研究実証試験施設として、多種多様の、数多くの太陽電池が生産される時代であった。ならば、多種多様の太陽電池でシステムを組み、発電できたならば、と思い、それに合わせた太陽光発電システムを組み上げたら面白い、の思いもあり複数種類の太陽電池を電圧調整しながら組み上げて、運営したならば25年経過していました。四半世紀長くも、振り返ると「光陰矢の如し」でした。

▲上に

浅川太陽光発電所 - 八ヶ岳・北杜市大泉 -
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