浅川第4太陽光発電所 2002年〜2025/01発電終了まで
浅川第4太陽光発電所は、一般単相三線電力網への最適発電出力を探りながら、農業施設への給電を常時行う実証試験設備でした。
最初は、11kW、翌年12kW・翌年14kW翌年・翌年15kWと出力を上げて行き最終的には、15.984kWの出力で発電を実施して参りました。
こちらでの実証実験は、インバータの性能試験と末端電力供給点における電圧上昇と電圧低下時に対応した、インバータ安定性能を確立するものでした。
こちらの実験施設で得た、実証経験から、単相三線式送電網では、増設時や、送電網の電圧変動時における電圧調整にリアルタイムの調整が必要で、遠隔操作が必要だと言う結論に達しました。(電圧調整幅を幹線電圧変動追尾に重点)
「遠隔操作システム 常時監視システム」の必要性から携帯電話を使った遠方監視システムとインターネットを使った遠方監視システムの2通りのシステムに対応したインバータを作成することになり、浅川第5太陽光発電所(2006~2015)の、インバータは初めて、通信機能を持つシステムに決定」
最適発電出力を探る問題点で、単相三線式の電力網では、供給線の方式から来る抵抗電圧の壁が確認され、インバータに供給される太陽電池の電圧が高い場合、発電した電気を送り出すことが容易であるが、インバータ自身の電子部品の対応能力に、当初問題が懸念されたが問題は克服できると判断して実証実験を続行してまいりましたが、2025/01にメイン部品である制御CPUの故障に至り修理不能となりました。
浅川各太陽光発電所は、(有)佐藤電機製作所の手作り特注品のため、製作者の佐藤氏のご逝去により、現行品のみとなりました、
製作者の佐藤氏には、生前、多大なご協力をいただき感謝申し上げます。
感謝とともに、心よりご冥福をお祈り申しあげます。
浅川第4太陽光発電所では、もう一つの継続実験として、農地を有効利用して果物の栽培を行い、同程度の通常面積の圃場と比較して、米作よりも高い収益が期待できる施設作りを行い、成果を実証することもできましたが、軌道に乗るまでに5年を必要としました。農業と太陽光発電がリンクすることで、新しい農業形態が可能であることを実証できました。