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コロナウイルスの謎

日本で発見されたコウモリからのウイルスが持つヒント

2020/12

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男


2020年日本国内において、日本の洞窟や家屋などで生息するコウモリからの排泄物等からコロナウィルスが発見され、それらウィルスのDNAが日本国内で解析されその配列が学会誌により発表されている。

(こちらの論文から(ネット資料参照))
この発表で、一番興味深かったのが、発見されたウィルスのDNAが日本列島という島国の環境下で、長期にわたり、閉ざされた環境で代々に渡り受け継がれてきたコウモリの遺伝子である点です。
今回、発見されたコロナウィルスが、2019.12~世界各国で、猛威をふるっているコロナウィルス(COVID-19)の原型種ではと言われている点で、このほど解析されたDNA配列がCOVID-19(80%以上で類似)に類似している点が興味深く、日本国内のコウモリからのコロナウィルスと大きく違うDNA配列が二点あり、この点が興味深く考えさせられます。
当初、中国で感染者が発見されて、ちょうど1年、それから世界各国で報告され始め、日本でも報告されたのが、20年の1月末だと思います。この頃解析され発表された遺伝子配列は、それまでに、猛威をふるっていたSARSウィルスの遺伝子配列と比較対象して発表され、以下のようなものです。
こちらの遺伝子配列は、当初、SARSとコウモリ遺伝子がよく似ており、その一部分を比較対象するために作成され発表されたものです。
(ネット資料)
この遺伝子配列と、今回、日本国内で国内のコウモリの排泄物から採取したコロナウィルスが類似性の高いDNA配列を示しています。
では、日本国内で発見されたコロナウィルスの遺伝子配列はどのようになっていたのでしょうか、発表された遺伝子配列を見てみましょう。
日本国名において、蝙蝠から発見されたコロナウィルスの遺伝子配列。
わかり難いと思いますが、コウモリの遺伝子配列には領域1・領域2が存在し、日本国内の蝙蝠から発見されたコロナウィルスには、領域2に空白領域が存在するという事です。
(ネット資料)
遺伝子の配列に空白域がある場合は、基本、人には感染しないと言われている。

◯ 特徴点と今後の注意点


変異種の遺伝子配列とその変異速度の速さとは
日本国内で発見された蝙蝠からのコロナウィルスの遺伝子配列では空白領域があるが、先の中国発のSARS遺伝子配列と、今回のCOVID-19の遺伝子配列では、今回、(2020年)日本(閉ざされた環境)で発見された蝙蝠からの遺伝子配列と比較すると、ASRS・COVID-19両遺伝子配列は、日本で発見されたコロナウィルスの遺伝子配列の空白部分が埋まっていることがわかります。
この二つの領域が埋まることで、人体への侵入することができたコロナウィルスは、現在、世界各国で変異を繰り返し、大きく3のパターンに分類され報告されています。
こちらが、その系統図になります。(ネット資料)
時間経過とともに、変異しながら世界各国でさらに変異して、12月には、アフリカ大陸で感染率の高い株に変異し、若年層への感染率が高いものが報告されるようになりました。
昨年(2019)の12月に中国で発見され、今年の12月までに3種類に分化し、さらに凶暴化して、現れ、一年のうち4回の分化(進化)するウィルスは、今までに、人類が経験したことが無い、感染力を持ったコロナウィルスであることが証明されました。これらのウィルスに対抗手段として何があるのか、世界に拡散していった図から読み取れるのは、当初、ウィルスにはマスクは必要ないなどと言っていた国や、マスクでは防ぎきれないと言っていた国や開発途上国で、ウィルス変異が明確に起きていることです。

これらの国では、人人感染が蔓延し、ウィルスの活性が高く、変異しやすい環境となり、繰り返し感染する特徴のあるCOVID-19ウィルスの変異に適していた環境となっていったのではと推測できます。
なぜ、そのような事が、推測できるのかと言いますと、同じウィルスではないが、例年、この時期に蔓延するインフルエンザウィルスによる発病報告が、COVID-19ウィルスの蔓延を心配し、マスク・手洗いアルコヘル消毒の実行を呼びかけた日本国内において、インフルエンザが激減して、症例報告が稀にある程度まで、インフルエンザウィルス感染を押さえ込んでいるからです。今回のCOVID-19ウィルスは、インフルエンザウィルスよりも感染力が低いのではと、当初言われていましたが、今や過去の言葉として記憶しておき、マスク、手洗い、だけでなく、集団会合等の人の集まりを避け、日光を浴びる時間(殺菌時間)をもうけ、今や体調管理に勤めながら生活を続けてゆく事が求められています。
日本国内においては、第一次感染は、マスク・アルコール等の不足する中何とかやり過ごせましたが、今回(12月に入り)は、マスク・アルコール等が十分行き渡っている中で感染が広がっています。明らかな空気感染と寒さのためか、接触感染でのCOVID-19ウィルスの感染が広がっている事が判断できます。
当初、感染が広がって、拡大してゆくに従い、個人防衛がかなり強く効き、感染者等への悲報中傷等もあり、医療関係者を中心に、各個が注意して、対応していましたが、報道などで、若年者層は、感染し難いや、軽症化率が高いと、報道されるに従い、感染のリスクが過少評価化され、特に、夏あたりから、楽観視する報道が多く、生活優先を求める声などの高まりや、楽観視の考え方が侵攻するに従い、若年層にまで感染が拡大して行って、風邪の流行季節となり、症状が寒波とともに現れ、室内での飲食機会が増加し、一気に拡大していっている。
風邪・インフルエンザ等と比較すると、COVID-19ウィルスは、感染拡大とともに、格段に感染リスクが高く、感染しやすくなっており、各年代層の感染率も同等で、高齢者になるに従い、感染者の重症化は高くなっているが、若年層の重症化も感染拡大とともに増加している。当初、言われていたよりも重症化率と再発率が上がっているのが国内集計から推測できる。
(各所発表の集計表等から(ネット資料))
感染者と重症化との比較図(ネット資料)
3月後半の、日本国民全員が注目していた時期の重症化率と比較すると、12月の感染者数の増加率(一日平均約3,000人)を考えると、この先の1月に国内重症化率のピーク、1日平均400人が予想され、国内の感染病棟はパンクすることになる。この2020年の年末の過ごし方で、このピークをやり過ごせるか、医療破綻に突入するかの様相を呈している。この文章が掲載される頃には、結果が出ていると思われる。

◯ では、対策は ?


○ マスク・アルコール消毒、は勿論、基本混雑は避ける。
○ 外出から帰宅時に入室する前に消毒
外套等は入室前に脱ぎ、消毒をして、着たままの状態で室内に持ち込みを避ける
場所がない場合は、ビニール袋で対応する。(濡れた傘と同じ考え方)

  • 日光消毒は、有効です。室内で日光浴ができるのであればすべき。

(COVID-19ウィルスは、最大72時間以上は、付着物に留まると言われており、住みやすい条件下では、さらに留まるといわれている)

  • 換気も有効ですが、室内空気を攪拌(かくはん)するような換気は避ける。

   攪拌(かくはん)換気になっているような場所は避ける。
(今回のゴートゥーキャンペーンでの飲食等では、この換気対策の部分が勘違いされ、攪拌換気の店舗での感染が拡大したと思われる)
(COVID-19ウィルスなどは空気中を漂いますので、上層から下層への空気の流入換気にする)

  • 体力維持に努め、十分な睡眠時間の確保と休養をとり、免疫の回復力を高める。

さらには、
空気清浄機なども一部有効ですが、取扱説明をよく理解して使うこと。

特に、殺菌灯の取り扱いには十分注意し、殺菌灯の照射範囲内に人の立ち入りが無いことを確認してから使用すること。安全確認を忘れずに !!

◎さて、これほどの速さで分岐するウィルスに適応するワクチンは開発できているのか ?
現段階では、原種に近いDNA配列を参考にして、ワクチン開発が概ね終了され、量産化が急ビッチで行われており、2021年の春には、医療従事者を中心に希望者に接種が始まるのでは無いかと思われます。
それに続いて、高齢者の希望者を軸に一般接種も開始されると思われます。

今回、開発されたワクチンですが、摂取が始まった開発国の医療従事者や被験者に一定の割合で不都合が報告されています。

ワクチン接種は、コロナに感染しても重症化しにくくなると言うことで、感染しないわけではありません。感染すると、他の人へと感染を広げることはしにくくなるのではと思いますが、感染者としての自覚は必要になります。
感染を広げないとは、言い切れません。

国内において、コロナウィルスの抗体検査で陰性だったので安全だと言っている人は、抗体が作られていないわけで、感染していないのと同じなのではない。
感染していても、抗体検査では判定し難い場合があり、感染していないとは断言できなく、感染後治療期間が終わり、感染しない状態であっても、抗体検査では感染していると判定します。

また、今回のコロナウィルスは、抗体検査でも感染確認できない人が、数%おり
正確に検査をするには、PCR検査が必要になります。

今回のコロナウィルスの変異が異常に早いので、一度PCR検査をして、陰性であっても、陽性になる確率が高いので、72時間以内のPCR検査の結果が、陰性者が、最も感染リスクが少ないとして、EUでは特例として、移動を認めるとしている。(数ヶ月前のPCR検査陰性は、感染していないとは言えない)

私たちは、これらの事実を認識し、日々の生活の場において、行動しなくてはならない時代に直面している。

2020.12

追伸

乱筆・乱文で、ネット資料を中心に、まとめてしまいましたが、知識がある方は、さらに探求して、コロナウィルス蔓延社会の中、生活基盤を構築され、安全な生活を、営めることを願いまして、今年の締めくくりの文章といたします。

現在、医療機関に従事している皆様には、心から感謝御礼申し上げます。
医療従事の現場の皆様ありがとうございます。
実際に現場で、対峙している皆様の努力で、諸外国と比べ、日本国内では重症化率が抑えられております。

少しでも、皆様の手助けができればと思いこの文章を作成致しました。

参考となる資料等をネットに投稿してくださった皆様に感謝いたします。