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八ヶ岳南麓における温暖化現象 2019 (冬季編)

2019/12

八ヶ岳南麓における温暖化現象の2019版が、こちらの都合で遅れ、報告時期を過ぎてしまった情報もありますが、再度検証して行きたいと思います。
2018年の夏は、日本列島は今までの観測記録にない、高温記録を記録しましたが、本年2019年は、それほどではなく、何となく暑さをやり過ごした感があり、それにもまして、相次いだ台風の被害に翻弄された年となりました。
この事については、2014年の報告で、注意喚起をしてありますので、暇がありましたならば、ご確認ください。とくに、近年驚いたのは、北極海の海氷面積が極端に減少し、夏期の北極海航路(EU圏と太平洋圏)が可能になるのかとも思われるほどに北極海の海氷面積が減少し、経済圏の拡大と温暖化の拡大がともにリンクした結果を見る事になりました。

CNNニュースから、2019年の7月ベーリング海の温度上昇を、知らせた記事から。
アラスカ沿岸の海水温が高く(赤く表示)なっている。
また前回、お知らせしたように、インド大陸でも気温の上昇があり、天気予報で危険情報を発して、対策を呼びかけていた。

これが、日本に与える影響があるのか、と言われれば、無いとは言い切れないと、お返しできるのが、現状です。これが、八ヶ岳南麓の温暖化現象にどのようにつながるのか、推測ではありますが、ようやく、まとまりましたので、お知らせしたいと思います。
地球は、球体でその表面を約20kmの対流圏(空気の動きがある層)に覆われていることは、知られていますが、北半球と南半球では、赤道を境に空気の流れは反対方向に流れて、南北の大気バランスを保っていますが、このバランスが微妙に崩れ始めているのです。北極海の沿岸周囲での海水温度の上昇と、南極大陸の降雪量の増加です。

北極海の海水温の上昇は、北半球に陸地が多く、温暖化効果ガスの排出量の多い産業地帯や、人口密集地が数多く、排熱プラントが多く集中しているので、気候変動の引き金となる要因は北半球に集中し、中高緯度帯の周辺の天候変動が激しくなることは、予測できます。
では、南半球はどうでしょう。地球観測衛星(だいちの画像から)


南アメリカのアマゾン地域を撮影して、アマゾン森林の開発による火災発生地点を捉え、画像かしたものです。「20198月ブラジル・アマゾンの林野火災に関する衛星観測」を引用(正確にはJAXAのHPをご覧ください) 
赤く見えている部分が火災発生地点。
この火災発生地点により、焼失した森林面積は、アマゾン地域の熱帯雨林約3割にも及び、一瞬にして、四国の面積と同等の森林が無くなり、森林酸素供給量の

約20%以上が無くなってしまったと言われています。
南半球での温室効果ガスの発生源は、熱帯雨林の開発による人的被害によって起きた火災によるものが最大で、開発か自然保護か、発展途上の経済問題も含め、大きな問題です。この大きな火災による大気中の微粒子の増加と、気温変化により、南半球の温度分布に大きな変化を生じると思われるのは、今季の夏季に当たる、北半球の冬季に時期となり、何らかの大気変動が予想されます。
そのような中で、2018年の温暖化効果ガスの排出量が、過去の計測値を超え、二酸化炭素・メタンガス等各種の温暖化効果ガスの大気中濃度が最高値を記録していることが、発表されました。これは、これから起こりうる大気の大変動を予測させるに、十分な要因として、皆様にお知らせできると思います。
大気の大変動とは
地球とよく比較される火星の論文で、予測しうる大気変動の一端を紹介している論文 ssl.tksc.jaxa.jp/pairg/member/ima/mars.pdf  から引用して紹介させていだだきます。 この論文で、紹介しているダストストームのような、気象変動が起こりえる可能性があるのです。  一度お読みください。
地球の大気は、火星よりも複雑で大気密度も濃いので、火星のようにNS両極に広がる大気変動は、起こりにくいとは思いますが、一時的に赤道付近の大気流動が減少したのちに、両極に向けた大気変動が発生し、移動気流の通り道では、昼夜の寒暖の差は、50度以上になっても何ら不思議ではありません。高度約3,000m〜10,000m間の大気変動の帯で、何千キロの移動に現在の地球の編成風はなっていますが、これが南北両極間で起こり得るのです。
(この場合の風速や大気状態、周辺天気は、現状では予測不可能です)

この場合、地球の約70%をしめる海水の動きに影響は、はて ?

この海流の動きに、大気変動が影響をあたえ、海流の動きが弱まった場合は、北半球は、極度の低温に見舞われ、北緯40度以上の陸地は、ほぼ、年間を通じて、雪に覆われる時期が、続くと言われています。

今回の、アマゾンでの熱帯雨林の大量焼失が、北半球の冬季に対しての影響が懸念されます。大量焼失した熱帯雨林では、しばらくの間、大気中に太陽からの熱を閉じ込めて、湿潤な環境を作り出す環境ではなく、乾燥状態になるので、周辺の降雨環境が著しく乱れ、赤道上付近の乾燥帯への影響が懸念されます。


八ヶ岳南麓での温暖化現象は、どのようになっているかと申しますと、松食い虫による松林の浸食は続いており、標高1,000m地帯まで進み、紅葉樹を食い荒らす新たな害虫による森林被害も報告されています。2019年、今年は、八ヶ岳南麓は、記録的な降雨に恵まれ、水資源の枯渇にはなりませんでしたが、八ヶ岳を挟む東西の山系では、記録的な降雨により、河川危険情報の発表があり、流域住民に対して、避難勧告が発令されたりしました。東西の山系とも、河川については、昭和の改修により、ダムや堤防の強化が図られ、今回の記録的な降雨に対して対応ができましたが、昭和の改修時の時間想定雨量は50ミリが基準でしたが、今回の時間雨量は、50ミリを超える雨量でした。各河川に設置してある堰堤を確認すると、土石流の流速を減速させる能力が、ほぼゼロに等しく、流失した土砂で埋まっていますので、土石流の発生が予測される河川流域の住民は、時間雨量が40ミリを超える予測や、予報が出た場合は、速やかに高台に避難することをお勧めします。北杜市にある二本の河川 釜無川 塩川 の流域や、中小の河川が合流する地域では、突然の出水に注意が必要で、思わぬ所で、流失や陥没、崩落・流出が発生し、倒木等もあります。日頃から、避難場所や避難経路を確認しておくことが、今後の安全に繋がり、大切な人命を救う事になります。
八ヶ岳南麓の台地部分と河川流域では、安全度が全く違いますので、日頃から、地面の柔らかな地域や、湿地地帯は、豪雨時に、水が噴出したり、集まったりしますので、このような場所には、時間雨量が40ミリを超えるような場合は、近づかないことが肝要です。また、大きな屋根を持っている建物や、広い土地も同じで、排水路には、予想を超えた水量が集まりますので、排水路付近には、近付かないことが肝要です。
時間雨量100ミリが予測される場合の状況は、どのような状況かと言いますと、傘やカッパが役をしません。カッパを着ていても呼吸が難しいほどの雨量です。当然、家の外に出ていられる状況ではありません。 
この状況が冬季の降雪であれば、湿った雪だと時間あたりで約1メートル積もり、乾いた雪だと1メートル以上の降雪になりますので、車は使えなくなり、車の中に閉じ込められる事になります。このような場合は、救出を待つ事になりますので、エンジンからの排気ガスが車内に入らないように、マフラーの排気口を雪で塞がぬように除雪をする必要があります。

   降雪立ち往生のようす
(大雪で、立ち往生  ネット画像より)
注意事項
排気口の周りをできるだけ広く除雪をして、換気に注意しましょう。
特に、低床車両では、車内に排気ガスが入り込み、中毒で死亡した例もあります。
換気には、十分注意を !! (目のチカチカは要注意)
積雪が四十センチを超えると、ドアが開けにくくなります。積雪が窓ガラスのところまで来ると、女性や年寄ではドアがうまく開きませんので、その前に周囲の除雪が必要になります。
冬季の、外出時には、天候確認を忘れず、車での移動の際は、除雪用品とモーフなどを、車に予め用意しておくことが、肝要です。
また、ルーフ(車の屋根)に積もった雪は、早めに下ろしましょう。動き出した時に、落雪で視界を奪うことがあります。速度が速くなると、後続車に撒き散らす事にもなるので、余り高くならない内に下ろしましょう。
積雪が30センチを超えると、スタッレスタイヤでも走行が難しくなり、立ち往生が始まりますので、4WDだから大丈夫と思っても、渋滞してしまえば、立ち往生です。車やタイヤの性能を過信しないで、冬季の天候には注意が必要です。
急激な気温低下
急激に温度が低下すると、路面との摩擦が小さくなり、ブレーキが効かなくなる場合がありますので、注意が必要です。特に橋梁やトンネルの出入口付近や、路面が、日差しの影になっている場合は、アイスバーンやブラックバーンになっている場合があり、氷の上を走行しているのと同じ状況になり、運転操作不能の状態になりやすくなるので、速度を遅くして、ゆっくり走行で対応しましょう。

チェーンを取り付ける場合は、現場での対応となりますが、車が駐車できる場所で装着することが肝要で、スリップして立ち往生してからだと、後続車が立ち往生の状態になり、走行ができない事になりがちです。
  
立ち往生を避けても
チェー装着で
立ち往生
4WDスタットレスを履いていても
他車が履いていないと
交通渋滞。


皆さん 雪道には 注意をしましょう。      ニャンだ な〜♡。