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第10回開催  2018

地球温暖化防止展・2018 NEW環境展

浅川太陽光発電所

東京ビックサイト 5.22〜5.25で開催されていた会場に行ってきました。
今回の、目的は、どれだけの企業が参加し、地球温暖化の危惧を抱えた中での
産業基盤を確立し、成長産業としての礎を築く企業が芽吹いているかを確認する視点で訪れました。
開催規模は、例年と比べ大きく変貌していた
今回は、再生の部分での出展社が数多く
そのなかでも
今までに無かったものの 出展が多数あった。





できるだけ回る事に !!
今回の展示で感じたことは、建設業部門での再生(リサイクル)にかける重機の発展が目覚ましく、都市再生の現場での生活空間の横での再生に必要な重機の発展には目覚ましいものが多数あった。




各機器の小型化や軽量化さらに耐久性をと研鑽を重ね経済性の追求
重機の軽量化では、炭素繊維を利用した軽量化が展示されていた。
重機全体の2割ほどの軽量化が可能になるそうです。この効果はどのように現れるのか ? 移動の際の騒音低下や移動車両の消耗がかなり軽減されるが、現場では、重機の自重を利用した操作に軽量化による多少の注意が必要になるが、
軽量化により稼動部の消耗も軽減され、燃料消費にも貢献が期待される。
動力の伝達は・通常ギヤが主に使われているが、低速で平準にトルクを伝える技術で、ギヤ(山)ではなく、円(丸で)で、ギヤ面積よりも円面積でトルクを伝えたギヤが目を引いた。高温になりやすい高トルクギヤを円面積とオイルによる密封で低速時に高効率でトルクを伝えるシステムは気になった。
廃棄物の部門では、3.11による、原子力発電所の崩壊事故により発生した、多量の廃棄物の内、復興支援により拡散したい底放射能の消却灰をどの様に保管するかが問題になって来ているが、今回の展示で、解決策があったのでここで紹介致します。EUパビリオンにブースを開いていたBalBok EngineeringAD
バルボックエンジニアリング社  EU(ブルガリア)



放射性廃棄物や有害廃棄物を処分するための容器、「B-Bキューブ」の紹介です。
特に低中濃度焼却灰は、ビニール製の土嚢袋等で保管されている事が多く、数年で破れますが、こちらのB-Bキューブでは、
50年間の安全移動や保管(500年?)が可能で、運搬が容易であり、安全性が確保されている点です。運搬時や保管、他の容器からの入れ替え時に被曝の危険性を低くしてくれることです。国内各地に貯蔵されている低濃度の核廃棄物の安全保管には欠かせない製品だと考えます。(ドラム缶方式ではありません)
国内企業には少ない
ISO 9000・ISO 1400・OHSAS 18000などの基準をクリアしているようです。
環境への貢献企業と言えるでしょう。


今回 特に、私の目を引いた物は、酸性電解水の殺菌効果です。
特定の水によるウイルス撃退効果がある事は注目していたのですが、昨年からの通院時において、各病院での入室制限や老人医療棟への入室制限。
消毒液の匂いや、病棟全体に広がる感染症の拡大要因が増す  今日の病院の待合室や老人ホーム等において、容易にウイルス感染防止を考えた場合に、ここは利用価値があると判断しました。必要な時に使用でき、また消臭効果も高いので更なる利用方法もあり、現在ピークになっているペットの臭い消しなどにも利用でき、2020のオリンビック開催時には空調ミストにこれを利用する事により、入館入り口に設置すれば防疫も可能になります。薬品ではなく水で防疫するシステムは良いシステムと考えます。 
株式会社テックコーポレーション  広島からです。



これからの、農業特に室内栽培等に欠かせない水の一つになると思います。
カット野菜などの流水消毒などに使用可能かと思います。
新しい分野での水の扉の一つと感じました。
前回も、こちらのシステム確認していました。
木質ボイラー 二光エンジニアリング 自宅の近くに導入事例がありました。 
システムの見学にも行っていました。 こちらでは、コンパクトのボイラー注目です。Gillesの小型木質ボイラーとバイオガスと組み合わせると高効率の運用が可能なシステムになる事がわかりました。
農業施設とどのように組み合わせることで、熱エネルギーの循環システムを構築するかにより、次の扉がひらけるのでは。


今回の、展示場での特徴として、前年度までの各大学や高専の出展が盛んになってきたことです。研究テーマは地道な物ですが、やっと独立する覚悟が整ってきたように思えますので、企業との連携をどのようにしてゆきながら、経営と専門性を高めて行き、産業に貢献するかが問題になってきていると思います。
大学と企業は前からありましたので、高専と企業もこれからだと思います。
日本の技術力は、人材育成にどれだけ企業が投資できるかになり、企業と大学・高専が地についた人材と社会に貢献するかにかかって来ているのが感じ取れました。
次に注目したのは、環境汚染の目玉になりつつあるトイレ問題です。
山梨県には、多くの山小屋があり、バイオマスを利用したトイレが普及しつつあり、山小屋からのトイレ汚染が、改善されつつありますが、山の中に点在する
個人の別荘等には、それらの規制は適用されず、個人の維持に任されていますが、90年代からの別荘ブームに作られた別荘からの汚水の漏れ出しには閉口します。別荘の管理が覚束ないのであれば、せめて環境には配慮して、排水処理剤等を使って環境に貢献した別荘ライフを続けてくれたらばと思いました。
別荘地域の森の中に漂う 悪臭は 環境に優しい消臭剤を!!
清掃浄化槽管理などの徹底をお願いしたいものである。災害時の仮設トイレ問題等にも対応。このような問題に対応していたのが SANA の展示ブースでした。



次に紹介するのは、小型充電式電池のリサイクルについてです。
使用済みの電池がリサイクルできるのです。多くの電池はリサイクルマーク
このマークがありますので、リサイクル協力店のリサイクルボックスや新規購入時にリサイクル交換をお願いします。
次の紹介は、自然環境の変化による農業生産・海洋についてです。
地球温暖化が進み、寒冷地でも良質のコメの生産が可能になり、北海道でも品種改良の結果、特Aランクのコメの生産が始まっており、農業離れから中山地域では生産力が落ちているのを北海道がカバーしている状況の日本の米作り。
高温障害によるコメの白濁・みかんの皮に変化が生じて、保存や輸送に適さない果実となり、リンゴは着色不良や、高温障害と思われる発育不全や発育進行により、商品価値が落ちたりしている。柑橘類などは温度の急激な上昇でエグミ等が無くなり、糖度の高い甘い果物となっているが、同じ果物でも、着色の濃いブドウなどにおいては、着色不良で見た目からの商品価値が下がる物や、粒がそろわない発育となり、両極端の結果が温暖化の進行とともに、露わになってきていると講演しておられた。
春先の目まぐるしい温度変化により、露地物の野菜等は温度差による発育不全や生育が進み過ぎて、葉物野菜が打撃を受ける事が多くなっている。
五月のゴールデンウィークに出荷照準を合わせていた野菜は、ウィーク前の高温が二週間も続いたために、野菜の成長が進み過ぎて、ゴールデンウィークには出荷できる野菜が少なくなるという事態に、一部ではなっていた。
海洋においては、ウミガメがレジ袋などのプラスチックゴミをクラゲと間違えて、捕食し死滅する様子や 海中に漂うビニール袋等のプラスチックゴミ等が細かく砕け、海中のプランクトンに捕食されるがそのまま体内に残り、食物連鎖により小型の魚から大型の魚に、さらに捕食主の私たちにと連鎖して来る様子を確認でき、海洋でのプラスチックゴミの驚異が紹介されていた。
海自身では、温暖化により増え続ける、温暖化効果ガスの内、海洋に吸収しやすい二酸化炭素により、海洋自体の海洋酸性化が紹介されていた。
海自体のペーハー(PH)が変化することは、海洋生物全体が影響を受け、変化に対応できない生物は絶滅してしまい海洋生物に大きな影響を及ぼし、漁業が大きな打撃を受け、陸上養殖技術を持たない国は、一部の魚すら手に入れ難い時代を予見させていた。海洋酸性化は生殖能力の変化を引き起こす恐れがあり、爬虫類の一部に見られる孵化時の温度により一定の生殖個体しか生まれなくなるような状態が、海洋の酸性化で魚類の交配に影響が確認されている。
これは、ゆっくりとした進化を劇的に変える劇薬になる事を示しているように思えました。海に溶け込む二酸化炭素の増加が、海洋生物に直接影響を及ぼす時代に突入している今、手を打たないと海洋民族は滅びることに繋がる。
新規エネルギーについては、二酸化炭素を排出する燃焼系のエネルギー生産は
原則、縮小を目指し、自然エネルギー利用の発電形態への移行が示されていた。
地熱や地中熱・地下水・水力・風力・波力・太陽光等の自然エネルギーを利用した電力体形を世界が希望しているのに、日本だけが燃焼系の火力発電に拘るとして、批判が集まっていた。(原子力・石炭・石油・LNG)特に石炭発電には、批判が集まっていた。(最も、CO2を発生させる発電方式が多い日本)


そのような中で、自然エネルギーを利用した水力発電のブースを訪問した。
こちらの企業は、私たちの北杜市からの出展企業です。


日本の河川の殆どを管轄する国交省の規制緩和により、多くの中小河川や農業用水路等で水力発電の開発可能になり、現在最も注目がそそがれている。


日本小水力発電


色々な設置事例が紹介され、ブース案内でも詳しく説明されていました。
河川に応じた、選択種の広い設置事例でした。
同じ設置事例が無いのが、河川により水車を動かす動力となる水の量が変化するので、水量の変化に合わせた設計をしていることがわかるブースでした。
再生可能エネルギーの出展は、風力などもあり、時間があれば、もう少し詳しく見て行きたいブースが沢山ありました。


再生する  再生可能エネルギーの利用で太陽光発電について、
   現状で二つのブースを訪問しました。


リユース 再利用の太陽電池についての情報です。
使用済みの太陽電池を、もう一度再利用するシステムです。
こちらの会社の歴史は、太陽電池市場の開設とともに始まったと言っていいでしょう。住宅用の太陽電池が中古太陽電池として行先を探す必要にかられ、開設された事業だったと思います。
Next Energy(ネクストエナジー)

こちらの会社は、使用済みの太陽電池をリユース(再利用)出来る状態にして、お客様に提供する事業をしています。
私が、太陽光発電を開始して、間もなく事業展開を初めていましたので、技術的に安心できるシステムで、中古太陽電池をお客様に提供している会社として、紹介できる会社です。


次に訪れたのは、物理的に太陽電池を処理するシステムです。
災害や事故などで、大量廃棄された太陽電池の100%リサイクルするシステムです。  廃棄太陽電池の最終処分方法は100%リサイクルになります。


◎廃棄太陽電池パネルは、産業廃棄物に指定され(H.27.6)リサイクル等の推進に向けたガイドラインが制定(H.28.3)され、太陽電池パネルには重金属含有のため最終処分場への埋め立ては出来ないので、廃ガラスリサイクル事業組合で太陽電池パネル100%リサイクル事業が開始されました。

太陽電池のアルミ枠が外され、破砕され、各部材ごとに精製して、最終的には、金属部(アルミ・配線・電極) → 金属商・古物商等へ販売
ガラス精製後 → ガラスメーカーや組合で購入
発電セル  → 精錬工場へ販売や銀の回収、組合で購入
バックシート → 産業廃棄物であるが助燃剤として活用する
が100%のリサイクル内容になります。


現在の単価は、は太陽電池パネル一枚につき、3,000円程になり、数年内には経済産業省の求める、太陽電池パネル一枚につき、1,500円を目指していると伺うことができました。


現在国内で、販売されている太陽電池は、エンドユーザーが判るシステムで販売されているので、不法に投棄などをした場合は、犯人(エンドユーザー)が特定できますので、逮捕や罰金の処理がしやすいシステムになっているのを、エンドユーザーは知らないので、不法投棄した業者やユーザーは途方も無い罰金や禁固刑に処せられることになる。


くれぐれも、安易な処理を考えず、正規なルートでの廃棄をお勧めいたします。



浅川太陽光発電所 所長 浅川初男 2018/05
2018環境展・地球温暖化防止展 会場 視察報告 より


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