八ヶ岳南麓における地球温暖化現象2014 P-2
「20年後の君たちに伝えておくこと」
浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男
地球温暖化が心配されだしたのは、私がロビー活動を開始した1990年代です。
当時は、地球温暖化と言っても、理解することのできる人々は、国内においては、ほんの一握りの人々に限られていました。
ここ八ヶ岳南麓において、実体験するようになったのが、1995年頃です。
今まで変わって、季節風の八ヶ岳颪が急に弱くなって来たのです。
近年観測体制の充実ともに、多くの気象データをネットで観ることができ、それらを観察すると、
(ネット画像資料)
温暖化画像より
1930〜40年代を境に、戦争の終結とともに、急激に温室効果ガスの排出量が増大し、急速に先進国では、工業化が進展し経済活動が活発になり、世界が大きく2つの陣営に分かれ、両陣営が、2極化し、各々が競争する形で経済発展を目指したために、それらの勢いは、冷戦が終結するまで続き、皮肉にも、冷戦終結とともに、地球温暖化について国際間での協力が得られる体制が整うようになりまし。しかし、この時点で地球温暖化の進捗速度は、今までに無いスピードで進行しており、地球温暖化を防止するには、1930年代の温室効果ガス排出量にしなくては、温暖化防止はできないと科学的発表がありました。
その根拠となったのが、こちらの観測データでした。
(ネット画像資料)
温暖化画像より
当時の発表では1990年までのもので、これほどの急激な温暖化効果ガスの増加は予測できませんでした。
ここまで来て、各国は温暖化防止の必要性に気付き、対処方法を考えましたが、温室効果ガスの排出量制限について、発展途上国と先進国の溝がハッキリと分かれ、世界規模での経済発展と言う富の分配について、争うことになり、現在では、ある意味、経済戦争の覇者と弱者の間で、資源調達やイデオロギーの違いから、民族・宗教・支配的戦争や内戦的なものから、偏見的教育により、裕福な富裕層国に向けた戦闘行為に移行しつつ有り、人々の欲望は、経済活動の恩恵をさらに受けようとし、地球の危機である温暖化防止よりも、自国の防衛・存続に各国の指導者の誰もが重点を置かざるを得ず、2014年現在、地球温暖化の急速な進捗に対し、切迫している地球規模での人類生存問題に積極的に取組もうとは、していません。
そのような中において、研究者の一部には、長年、警告は出し続けたが、その警告を無視している各国に、対して最後通告と言うべきシナリオを提示。
地球温暖が、このまま進めば、50年後には、人類の未来は生存環境を急速に失う。と発表致しました。
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私を含め多くの方が、1980年代に、環境問題に興味を持ち、自分たちが、自己資金で地球環境に対して、何かできることは無いかと考え、電力の自給自足を思い立ち、各個人で、研究を行い、何が有効かと模索し、それぞれの立場で、実現可能なものに挑戦することに致しました。
私ことですが、その対象は広く、地上から宇宙空間までの観測・予測・技術データを、読みあさり、各分野でのトップ研究機関にも教えをこい、自分の自己責任において、維持可能な地球温暖化防止システムとして、選んだのが太陽光発電でした。
当時、参考にした主な発電方法は、原子力・風力発電・水力発電・火力発電(ガス・バイオマス)・地熱発電・燃料電池・超伝導利用蓄電システム・波力発電・温度差発電・ケミカル発電及び電池・等と、太陽光発電でした。これらの発電方法を検討して行く中で、経済性と、持続性を考えた場合に、個人で、比較的簡単に発電ができると言うことで、設置単価は、当時の個人用、風力発電よりも、数倍高価なシステムではありましたが、太陽光発電システムとしました。
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地球温暖化の加速現象
生態系の移動と、植物分布の移動、それらにともない、それらに付随する生物移動があります。日本近海の海水温度の上昇により、珊瑚の移動が確認されているものがこちらの画像になります。
(ネット画像資料より)
図日本周辺の過去100年間における冬季の水温上昇(℃)(気象庁資料)と、モニタリング海域(は定点サイト)
サンゴは、房総半島の先端の館山まで進出し、それにともない、熱帯魚も一年中生態を確認できるようになっています。
このように、日本の太平洋岸での海水温の上昇は、黒潮(暖流)の温度が上がったことと、親潮(寒流)の勢いが弱まったことにより、今年、2014年秋は、北海道沖でシャケが獲れなくなり、それとは逆に、ブリが獲れていると話題になっています。海水温度の上昇により、そこに住む魚は、既に生態系が維持できる場所へと、移動していることが、本年は如実に確認できる年になりました。
自己移動できる、生物は良いのですが、問題は、植物のうち、地球温暖化防止効果の高い、森林の移動は簡単には行かず、気温の上昇により、その生態系が崩れだし、多くの森林が消失することに繋がります。このような急激な気候変動による温度変化は、いつから確認されたのか?
こちらの図からも分かるように、1980年代から、現在までが急激に気温の上昇が記録されています。
(ネット画像資料より)
地球温暖化として、私たちが興味を持ったのが1980年代で、科学技術の発展により、20世紀後半には、この問題はある程度解決すると思っていましたが、現在、21世紀になってもこの問題は解決できず、更なる悪化へと突き進んでおります。問題解決に努力はしているのですが、温暖化の進捗が予想以上です。
実際の観測データがあるのが1900年代からで、日本では明治・大正時代からです。しかし、過去の地層や氷層からのデータを調べると、おおむね30年周期で地球の平均気温の上下があり、さらには数百年単位で調べると、地球環境の平均温度変化は、氷期に向けて下降する方向にあったのですが、1990年代から気温の上昇が今までないほどの急上昇をしていて、注意レベルを超えて上昇を続けています。それらの状況を北極点の定点観測画像から、北極海の海氷面積の著しいく減少している様子から読み取ることができます。
「北極海の海氷面積最小時の北極域の海氷分布」 気象庁
(ネット画像資料より)
経済的には、北極周りの航路が開けて、経済的にはプラスなのですが、寒流に住む魚類や甲殻類にとっては、危険がまして、生態系の大変動が起きていると推測されます。特に北極海から始まる低温海流の変動がますます、温暖化を促進させ、寒気の流れが弱まることから、温帯低気圧の勢力が弱まり、熱帯低気圧の巨大化が進むとともに、温度差により寒冷低気圧の発達も巨大化すると思われる。
特に、本年2014の太平洋熱帯低気圧は、近年にない発達を見せ、その姿は宇宙空間を移動する国際宇宙ステーション(ISS)からも異常な大きさに発達していると宇宙飛行士が報告するほどの発達を見せ、進路上にあったフリピンは、高潮による大災害を受ける結果となった。日本近海においても、海水温度が年々上昇していることから、これら熱帯低気圧の勢力が衰えないまま上陸もしくは、
海岸線に沿って近くを移動した場合は、予想を超えた高潮にみまわれることになる。2013年にフィリピンを襲った台風による高潮は、場所によっては10m以上の高さになり、その被害は想像を絶するもので、その時の写真をネットで検索してみると、被害の大きさに驚愕する。
これが、高さ、10mを超す高潮被害の現実なのです。
2014年には、日本列島を完全に包み込む台風のISSからの画像があります。
この台風画像の下に日本列島があるとは信じられないのですが、現実なのです。
これからは、この画像以上に大型の台風に発達したものが、日本列島に近づいたり、上陸したりで、被害は想像できません。
また、運悪く、満潮時に重なった場合には、次のようになることが予想できます。
東京中心とした地域で、高潮とは違うが、参考として、常時5m海面が上昇した場合に水没すると思われる東京近郊の水没予想図を使って紹介致します。
(ネット画像資料より)
台風による高潮でも、10mを超えた場合には、部分的に、これに近い状況になる可能性があるので、
熱帯的圧(台風)の大型化は、深刻な結果をもたらすので、特に海抜0m地域には、深刻な状況となることが予想できます。
日本列島を、すっぽりと包むほどの、熱帯低気圧(台風)が、今後さらに大型化するとみられ、低気圧の進行方向によっては、甚大な被害が予想されます。
幸いなことに、日本近くでは、台風の移動時間が早まるので、部分的な浸水になると思われますが、海面温度の上昇や偏西風の蛇行や風力が弱まった場合には、台風の通過時間が長くなり、この図に近いような大規模浸水が発生することも考えられます。
現在の2014年以降には、この画像のようになることが無いことを祈りたいのですが、今後、50年以上東京近郊で生活して行く場合には、忘れてはいけない大切な画像です。地下街は全て水没するので、確りと、非難+避難計画を立て、行動することが大切な今後の50年間になりそうです。
これが、現在、2014年で暮らしている私たちから、将来にいる君たちへの警告です。地球温暖化防止に、個人で努力はしているのですが、残念ながら限界に近いものがありますが、精一杯、地球温暖化防止を諦めず、君たちに時間を残す努力をこれからもして行きます。
2014.11.11.
追伸
個人の意見として述べていますので、多くの反論等があると思いますが、せめて、明日からでも良いので、将来の君たちのために、温暖化防止のための努力をお願い致します。
乱筆・乱文・資料編集についてのご意見等は、書き手である私どもの稚拙だと、笑止ください。