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福島第1原発 崩壊と放射能汚染による被害拡大 P2

浅川太陽光発電所
所長 浅川 初男

2011.07.19でお知らせ致しました放射性物質の拡散状況について、私が思っている以上に深刻度を増していましたので、それらの事実をお知らせ致します。

当初、皆様にご覧いただいたグローバルホークによる放射性物質の拡散観測図において、不可解な点があり、見比べていただきたい情報が発生致しましたのでお知らせ致します。

こちらの図では、80キロメートルを基準に、東京方面への拡散状況をお知らせ致しておりますが、時間とともに拡散する情報はこの一枚限りで、広域の情報は次項の発表からは、福島中心となり、何故か原発から50キロメートルが基準となり、所々表示観測範を囲超えている所で、高い数値を記録しているのですが、一部分しか発表されておりません。情報公開に対して何らかのアクシデントが発生して、観測範囲を狭く表示している状況を確認できるこちらの図になりました。

右上の図3/26-3/28/2011をご覧ください。

50キロメートルの範囲を超えて、放射性物質が拡散している様子が見えますが何故か、これ以上広範囲の図の発表はありません。

3月17日〜3月28日にかけて宮城県方向に拡散している様子が確認できます。

こちらの図

こちらの図では、何故か80キロメートル範囲までの放射性物質による汚染状況しか発表されておりません。これらが何を意味しているのかは判りませんが、故意に拡散状況を限定的にしているとしか思えません。

また多くの放射線学者と言われる方が、放射性物質の汚染範囲での被曝について、語っておられますが、年間被曝量が1ミリシーベルト以下、が望ましと国際機関が発表しているのに、それ以上高い放射線量でも安全であるような誤解を与える報道に執着しているのでしょうか、私には判断しかねます。

自然界に元々ある放射線源と今回の福島原発による放射線源は違い、β破壊時におけるX線の発生率は桁違いなはずだと思うのですが?

私があまり良く勉強をしなかったので判っていないのではないかと思うこともありますが、しかしながら、β破壊によるX線調査を実施しない関係各機関には現在失望しており、それらを指示しない原子力学者と言われる皆様の行動は腑に落ちません。

心配がある以上、その心配事を取り除くために、多くの研究機関があり、多くの資金を費やし、安全な社会を構築してきたというのは幻だったのでしょうか?

各放射線量を観測している機関は、3月11日以降のデータを目で見える形にして、発表すべきです。それらのデータを提示できない機関は、無用な浪費をしている機関として、調査を実施し、必要な所に資金が行き渡るシステムに換える時期が到来したことを学会は気がつくべきです。

現在発表されているデータをもとに、これから作られる汚染マップの発表には全く違う物を期待致します。私たちが知り得たマップよりも、更なる緻密な汚染マップでなくては、ただのデータ横取りマップとしてしか判断致しません。

大気中における各放射線の飛散状況を、各大学が自力によりデータ収集を行い研究者自らが作成したデータマップに価値があり、他のデータを流用し、研究内容だけ誇張した汚染マップは必要ないのです。

的確な、データ処理を行い、実際の場所に合ったデータが求められているのです。

今回、私が求めていたデータがありましたが、確信が持てずに紹介できませんでした。私の不勉強が招いた情報管理により、皆様にお知らせするのに時間がかかってしまいました。

こちらの図をご覧ください。

群馬大学の皆さんと思われる方々が作成した物です。

関係各方面からのウエーブ上のデータと照らし合わせても遜色ない物です。

特に、ウエーブ上の高速シミュレータの画像と比較しても、違う点は見当たらず、皆さんも比較してみてください。

http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html

現在のデータでは最も的確に福島第1原発崩壊後に発生した放射性物質の拡散状況を的確に表している図と思われます。この図において、初期のヨウ素による汚染と、現在も続いているセシウム汚染の範囲は、違いがあると思われますが、セシウムの汚染範囲と考えるのが妥当だと思われます。

この図は、現在解明が進んでいる牛肉汚染の拡大に繋がった稲藁の生産地域も入っていると思われることから、農業の面においては非常に参考になると思われる。各研究機関の協力により、より鮮明な実際の放射性物質による汚染地域の測定図が求められております。

特に、私たちの存続に繋がる食料生産の場において、生産地での放射性物質の飛散状況が求められているのです。植物により放射性物質が取り込まれ、それらが、もし食品だったならば、私たちは食物連鎖の最上位にいるので、体内被曝はかなりの物になります。一品一品の線量は基準値内でも、何年も採り続ける食品は注意が必要なのです。セシウムの半減期は約30年と言われているからです。

今回、問題になった汚染された稲藁ですが、消却はしないようにお願い致します。消却すると煙と灰になりますが、どちらにも放射性物質は含まれますので処理の方法には、注意が必要です。処理の方法としては、微生物を利用した方法で行い、できるだけ時間をかけて、処理を行い、残さをできるだけ少なくする方法をとるべきです。

これらのことは、植物を利用した除染作業にも言えることで、これ以上の二次汚染を拡大することの無いように作業を実施しなくてはなりません。

私たちは、長い時間で、放射性物質との取組みに入ったことを自覚する必要に迫られていることを、今回、牛肉の汚染という形で知ったわけです。

2011.7.25

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